・直腸脱と痔核はときに間違われることがある。
・まぎらわしいときには、トイレにしゃがんだ状態で直接観察する必要がある。
直腸脱と痔核は訴えが似ている。
直腸脱は、直腸が脱出する状態。
痔核は、肛門の痔核成分が脱出してくる状態。
診察時に脱出していないと、間違われることがある。
直腸脱は痔核とどう違うのか?:解説
直腸脱と痔核の症状はどちらも「脱出する」というものであり、よく似ています。
診察時に簡単に脱出してくれば診断は容易なのですが、診察室で見た時には脱出してこないこともよくあります。
このような場合、直腸脱を念頭に置かずに診察すると、痔核と誤診することがあります(私も一例誤診した経験があります)
直腸脱と痔核のどちらかまぎらわしい場合には、本人にトイレにしゃがんでもらって、いきむところを医師が直接観察する必要があります。
作成:赤木一成(辻仲病院柏の葉 医師)