骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤)の手術:一週間の入院スケジュール

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科の赤木一成です。

 

前回の骨盤臓器脱外来受診の手順に続いて、今回は入院手術の具体的なスケジュールを解説してみます。

 

※退院後の生活については、こちらをご覧ください。

 

入院期間は一週間が目安です。

入院期間は、一週間が目安です。

遠方の方や持病がある方では、長くなることもあります。

 

私の骨盤臓器脱手術日は、月・火・木・金です。

そして入院日は手術の2日前です。

だから原則として・・・

月曜手術の人は土曜日に入院
火曜手術の人は日曜日に入院
木曜手術の人は火曜日に入院
金曜手術の人は水曜日に入院

ということになります。

 

 

ここでは一例として・・・

日曜入院
火曜手術
日曜退院

の7泊の入院計画を示してみます。

 

日曜:入院

 

入院日になりました。

今日は日曜ですが、入院できます。

 

骨盤臓器脱の手術を受ける方は、6階病棟に入院していただきます。

 

6回病棟受付です。

スタッフに声をかけてください。

 

こちらは4人部屋です。

広くて十分ゆとりがあります。

 

4人部屋のベッドです。

テレビ・冷蔵庫・ロッカー付きです。

 

こちらは個室のベッドです。

 

こちらはシャワー付き個室。洗面台と机も完備です。

 

もちろんテレビと冷蔵庫もありますよ・・・

 

個室のトイレです。

 

6階ラウンジです。

6階には常に数名の骨盤臓器脱の方が入院しています。

ここでみなさま情報交換しておられるようです。

(※現在コロナ対策でラウンジ使用は制限されています。)

 

 

洗面コーナー

 

月曜:検査

月曜になりました。

今日は手術前日の検査を行う日です。

 

この日に行う検査のメインは、この↑大腸内視鏡検査です。

 

これは大腸癌が無いことを確認するのが目的です。

簡単な観察なので、検査用の下剤を飲む必要はありません。

 

 

 

さらにこの日は、手術説明を行います。

 

火曜:手術

 

火曜になりました。

いよいよ手術当日です。

 

手術室に向かいます。

 

手術室の内部です。

 

子宮脱や膀胱瘤の手術の場合、手術時間は1時間ちょっとで終わります。

これに麻酔や準備の時間をプラスして、トータル2時間くらいかかります。

 

直腸脱の手術を同時に行う場合には、これに約1時間がプラスされます。

 

無事手術が終わりました。

お疲れさまでした。

 

6階病棟に帰りましょう。

 

水曜~金曜:術後安静

水曜日になりました。

 

今日からご飯を食べたり歩いたりできます。

 

術後の入院期間は、なるべく安静を保っていただきます。

 

この間はみなさま退屈ですよね。

 

読書したり・・・

 

院内のカフェでお茶を飲んだり・・・

 

8階ラウンジでくつろいだり・・・

 

ゆったりとお過ごしください。

 

土曜:おしっこの管を抜く

土曜日になりました。

術後4日目におしっこの管を抜きます。

 

日曜:退院

おしっこの管を抜いて、一日様子を見て、排尿と排便が落ち着いたら退院可能となります。

まだ落ち着いてない場合には、もうすこし長目に入院したほうが安心です。

 

子宮脱や膀胱瘤の手術では、約99%の方が大きなトラブルなく、ほぼ予定通りに退院できています。

約1%の方は、排尿がうまくいかなくて、退院が延期になることもあります。これは自然に回復してきます。

 

 

※退院後の生活については、↓こちらをご覧ください。

骨盤臓器脱手術後の生活はどうなる?  まとめてみました。

 

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科