骨盤臓器脱手術後の生活はどうなる?  まとめてみました。

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

今回は、もっとも多い質問の一つである、「骨盤臓器脱術後の生活」について、まとめて回答してみようと思います。

 

では、行かせていただきます。

 

子宮脱(骨盤臓器脱)手術後の生活①:日常生活

ふつうの生活は、わりとすぐできるようになります。

 

家事や買い物などの日常生活は、退院してわりとすぐにできるようになります。

 

痛みが問題なければ、少しずついつもの生活に戻していって大丈夫です。

 

シャワーは入院中から可能。お風呂は退院後診察してから。

 

シャワーは、術後4日目におしっこの管(バルーンカテーテル)を抜いたら、利用できるようになります。

 

お風呂は、退院後3週間目の外来診察で、傷が問題なければOKとしています。

 

これは将来的に、もっと短くなっていくかもしれません。

 

せっけんやボディソープは使っていいの?

 

せっけんやボディソープを使って全身を洗うのは、とくに問題ありません。

 

ただし陰部は、お湯で軽く洗うだけにしておいてください。

 

おりものや出血は2か月くらい続いても大丈夫。

 

骨盤臓器脱の手術を受けたら、傷が完治するのに大体2か月かかります。

 

それまでは、おりものや少量出血が続くことがありますが、心配ありません。

 

清潔を保つようにしていれば、大丈夫です。

 

痛みや違和感はいずれよくなります。

 

退院後も、少々の痛みや違和感があるかもしれませんが、これはいずれ治ってきます。

 

痛みが完全に落ち着くまでは、無理しないようにしましょう。

 

便秘薬は、自分で調節するのがベストです。

 

入院中に起こるトラブルで、圧倒的に多いのが、この「便秘」です。

 

便を柔らかくする薬(緩下剤)を、全員に処方します。

 

あとは便通の具合によって、下剤を増やしたり減らしたりすることもあります。

 

退院したら、便の状態を見ながら、下剤の量を調整して大丈夫です。

少しずつ減らしていくことが多いですね。

 

子宮脱(骨盤臓器脱)手術後の生活②:色々な活動

事務仕事はわりとすぐ復帰可能。力仕事は個別相談で。

事務仕事であれば、痛みが落ち着いて自信がついたら復帰OKとしています。

退院して割とすぐ復帰している方が多いですね。

 

力仕事は・・・

「最低一か月、できれば二か月は無理しないでください。とくに力仕事や重いものはひかえてください」と言うことが多いです。

「休んでください」じゃなくて「無理しないでください」ですよ。

しばらく軽作業に回してもらえるなら、それがベストです。

職場に診断書を出す必要があるなら、申し出てくださいませ。

 

参考:骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤)手術を受けます。仕事はどれくらい休めばいいの?

 

車や電車はすぐ乗ってOKです。ただし運転はしばらく我慢を。

 

車や電車に乗るだけなら、退院後からすぐ乗っても大丈夫です。

 

ただし自分で運転するのは、痛みが落ち着いてからの方がいいと思います。

 

骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤)手術を受けます。車はいつから乗れる?自転車は?

 

公共浴場やプールは、おりものが止まってから。目安は2か月。

 

公共浴場やプールは、おりものが出なくなったら行ってもOKです。

 

だいたい術後2か月くらいでしょうか。

 

参考:骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤)手術を受けたら、いつからプールや温泉に行けるの?

 

運動はいろいろあるけど、「2か月我慢」で統一しています。

 

運動は、術後2か月間は我慢してください。

 

運動には軽いものも激しいものもありますが、わかりやすいように2か月で統一しています。

 

自転車やバイクは傷に負担がかかるから2か月は我慢。

 

自転車やバイクは、サドルから股間の傷に負担がかかります。

 

術後2か月間は我慢しましょう。

 

参考:骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤)手術を受けます。車はいつから乗れる?自転車は?

 

遠方への旅行も2か月我慢。もし旅行先で出血したら大変ですよ。

 

傷が完治するまでの2か月間は、遠方への旅行はひかえたほうがいいと思います。

 

骨盤臓器脱手術を手がけている病院は、全国的にも少ないんです。

だからもし旅行先で出血したら、どこも対応してくれなくて、途方に暮れる可能性があるんです。

 

混乱を避けるため、全部2か月に統一しています・・・

 

ぜーんぶ2か月に統一してるので、不自然に思うかもしれませんね。

 

本当は重症度とか、手術の種類とか、運動の種類とかで、それぞれ安静期間を変えるのが理想なのは分かってるんです。

 

でもそれだと、一人一人に言うことが違ってくるから、混乱してしまうんですよね。

 

だから、すべての人に安全な、「2か月安静」に統一してやってます。

いままでこれでトラブルは起こってないので、これで勘弁していただけたらと・・・

 

性行為は、退院後の診察で治り具合を診てから相談を。

 

これは各自相談ですね。

 

私は「3か月目の診察で、傷が問題なく完治していればOK」という方針です。

 

ただし性生活を重視する方は、最初から腹腔鏡手術をおすすめしています。

 

退院後の通院は、3週間後、3か月後・・・

 

退院後は、3週間後、3か月後・・・

という感じで通院していただきます。

 

もちろん経過に応じて、変更になる可能性はありますけどね。

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科