骨盤臓器脱手術の風景:膀胱ってライチに似てるんです。

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

毎日毎日、子宮脱や膀胱瘤の手術に明け暮れています。

 

今日は小ネタです。

 

 

↑ワタクシただいま、助手の看護師Aさんと一緒に、膀胱瘤の手術を行っているところです。

 

 

↑膀胱瘤が脱出しています。

膀胱がピンポン玉のように脱出してきています。

膀胱は膣壁に覆われています。

 

膣壁を切開して、左右に剥離(はくり:はがすこと)を進めていきます。

膣壁と膀胱のあいだが剥離されていきます。

 

正しい層で剥離を進めていくと、膣壁の下に、プヨプヨした丸い物体が見えてきます。

これが「膀胱」です。

 

手術中の会話・・・

私「下に見えてきたのが膀胱だよ。何かに似てない?」

助手の看護師Aさん「えーこれが膀胱ですかー。あっ、ライチみたい・・・」

 

そう。正しい層で剥離できたら、膀胱は↑ライチの実そっくりに見えてくるんです。

これを「ライチの層」と呼んでいます。

 

これって、当院だけで使われている言葉ではありません。

実は骨盤臓器脱の専門家の間でも、この「ライチの層」という言葉は、普通に使われている共通言語です。

 

みんな、思うことは同じということですね。

 

 

手術室のある看護師さんが、ご主人(医療関係者ではありません)とライチを食べているときに、

「ライチって膀胱に似てる」と言ったとか言わなかったとか・・・

 

すいません。今日は思いっきり脱線でした。

万一ライチを食べてる最中の方がいらっしゃれば、ごめんなさい・・・

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科