わたし、子宮脱で手術を考えてるんです。
骨盤臓器脱の専門病院らしいけど、そんなに大きい病院じゃないんです。 手術は大病院で受けたほうがいいのかしら? |
こんな疑問に答えます。
おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科の赤木一成と申します。
当院は、年間400件の骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤・直腸脱・直腸瘤)手術を手がけています。
毎日毎日、骨盤臓器脱手術を行っています。
とはいえ当院は、ベッド数150床の中規模病院なんです。
骨盤臓器脱手術をたくさん行ってる中規模病院って、当院のみならず、北海道から九州まで全国各地にあるんですよね。
骨盤臓器脱の手術って、中規模病院のほうが専門特化しやすいんです。
↑これ、当院3Fの吹き抜けから撮影した、1Fロビーの写真です。 それはさておき・・・
骨盤臓器脱の手術には、特別な機材は必要ありません。
とくに経腟手術や経肛門手術は、どこの病院にもある普通の機材で行えます。
またマンパワーもそれほど必要としません。
腹腔鏡手術はそれなりの設備がいりますが、これだって手術をやってる病院なら、たいてい設備があります。
じっさい骨盤臓器脱手術のエキスパート医師が、新しい病院に移ったら、短期間で診療科を立ち上げることも可能です。
高価な機材を導入したり、大規模なチームを立ち上げなくてもいいんです。
こういった診療科って、小回りの利く中小規模の病院に向いてるんです。
大病院には大病院の「社会的使命」があります。
「だったら大病院が骨盤臓器脱に特化すれば、もっとたくさん手術ができるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そうはいかないんです。
なぜかというと、大病院の社会的使命は、「癌の手術」とか「難病の治療」だからなんですね。
こういう病気の治療には、マンパワーも必要だし、大規模な設備も必要だから、大病院がその役割を担っています。
大病院が骨盤臓器脱手術ばっかりやるとどうなるか?
それだと癌患者さんの手術を何か月も待たせてしまうことになって、市民が困ってしまうんです。
骨盤臓器脱手術に病院の規模は関係ありません。手術実績とか評判で選ぶのが賢明です。
ということで、骨盤臓器脱の手術に関しては、病院の規模で決めるのは賢明とは言えません。
手術を多数手がけている専門病院とか、かかりつけの婦人科の先生が勧めてくれる病院をおすすめします。
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科