今週の骨盤臓器脱手術記録:今週手がけた手術は4例でした。3週間目の外来の様子

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科の赤木一成です。

 

「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。

これはリアルタイムの記録ではなく、ちょっと前の「一週間のできごと」の記録です。

 

子宮脱や膀胱瘤の手術を4例行いました。

子宮脱+膀胱瘤の手術を4例行いました。

今週は祭日があったので、手術件数は少ないです。

 

経過は全員問題なく、みなさん予定通りの退院です。

 

外来診療の様子について書いてみます。

木曜午後と金曜午後は、外来診察の時間です。

 

骨盤臓器脱の手術を受けた方が、退院後に最初に受診するのは、3週間後です。

 

ほとんどの方は、「問題ないです」とおっしゃるので、診察して終わりです。

 

いっぽう一部の方は、何らかの訴えやトラブルがあるので、その対処が必要です。

3週間目の訴えとその対処法について、よくある順に書いてみましょう。

 

おりものが出る

一番多い訴えです。

手術の傷から分泌される体液が、おりものになって出てくるわけですね。

 

これは2か月くらいで止まるので、問題ありません。

正常の術後の経過です。

 

まだ血がつく

少量のナプキンにつく程度の出血は、誰でも起こりえます。

これも1か月くらい続く人がいますが、経過観察で問題ありません。

 

止血を要するような、量の多い出血は、まず起こりません。

血液サラサラの薬(抗血栓薬)を飲んでいる人で、ごくまれに経験する程度です。

 

おしっこが近い

これもときどきあります。

手術で膀胱が正常位置に持ち上がるので、膀胱が「びっくり」するんですね。

 

過活動膀胱」って聞いたことあるかもしれませんが、これと同じような状況が起こっているわけです。

簡単な検査をして、このまま様子を見るか、飲み薬を処方するか決めます。

これはいずれ軽快するから心配いりません。

 

おしっこが漏れやすい

これもときどきある訴えです。

もともと尿道の締まりがゆるい人が、骨盤臓器脱の手術を受けて、尿道圧迫が解除されて起こるんですね。

手術の合併症ではなく、「もともと尿が漏れやすい体質だった」ということです。

まずは骨盤底筋体操から開始していただきます。

 

まだ痛い

たまーにいらっしゃいます。

痛み止めを続けて飲んでいただきます。

いずれ必ず、痛みはよくなっていきます。

 

診察時に傷が一部癒着している

ペッサリーを手術時まで入れていた人に起こりやすいです。

放置しておくと、そのままくっついてしまうので、指ではがしてきれいにします。

帰宅後に出血しないように、止血処置も行います。

 

 

ということで、退院後3週間目の診察時によくある訴えやトラブルは、こんなところです。

入院中にもっとも多いトラブルは便秘なんですけど、退院後には便秘の訴えはほとんどなくなります。不思議ですよね。

 

この時期には、再発とかメッシュ露出とかは起こりません。

これらは3か月目以降に出現してくるトラブルですが、最近ではほとんど経験しなくなりました。

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科