↑2階外来フロアです・・・
おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。
患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。
子宮脱膀胱瘤の手術を6例行いました。
子宮脱+膀胱瘤の手術を6例行いました。
例によって、全員ほぼ順調に経過して、予定通りに退院していきました。
このうち一例で、↑痔核手術を同時に行いました。
骨盤臓器脱の手術を受ける人って、痔核を合併しているケースが多いです。率としては3割くらいでしょうか。
本人が希望されるのであれば、痔核を同時に切除することも可能です。
骨盤臓器脱手術に加えて、プラス10~15分くらいでできます。
↑腹圧性尿失禁の手術(TOT手術)も、1例行いました。
ゆるくて不安定になっている尿道を、テープで支える手術です。
この手術、手順が定型化されていて、操作自体は難しいものではありません。
難しいのは「テープのテンション(張り加減)」です。
テンションがゆるいと尿失禁はよくならないし、きついと尿が出なくなるんです。
ほとんどの人は、手術でいい具合に落ち着けることができるんですけど・・・
一部の人では、後日テンションの追加調節が必要となることがあります。
テープを少しゆるめたりとか、少し縫い縮めたりとか、そんな処置ですね(日帰りとか一泊でできます)
今週の手術は、まあまあバラエティに富んでました。
当院の新型コロナ対応:できる限りの対応をしています。
当院では新型コロナに対し、内科Dr.と担当スタッフが、できる限りの対応を行っています。
骨盤臓器脱手術を受ける患者さんは、入院前に全員コロナのPCR検査を受けていただいてます。
また現在、患者さんのご家族が病棟(5階~7階)に立ち入ることは、原則禁止としています。
(家族説明が必要な場合には、外来診察室などで行っています)
万一院内でクラスター発生が起こると、診療がストップしてしまいます。
ご迷惑をおかけして申し訳ないのですが、ご協力をお願いいたします。
手術の傷は目立つの?
「骨盤臓器脱手術を受けたら、目立つ傷ができるの?」という質問を、ときどきいただきます。
大丈夫、心配ありません。
他の人が見ても、あなたが骨盤臓器脱手術を受けたことは分かりません。
当院で大半の症例に行われている、メッシュを使わない手術で説明してみます。
この手術では、↑膣壁を5㎝くらい切って「前膣壁形成術」という操作を行います。
↑この傷は、骨盤臓器脱手術が終わったら膣の中に入ってしまうので、外からは見えません。
もうひとつ、↑子宮を固定する操作を行う際に、肛門の近くに5mm(5ミリ)くらいの傷ができます。
この傷はとても小さいものなので、治ってしまったらほとんど見えなくなります。
ということで、骨盤臓器脱手術を受ける方は、傷の事はまったく心配しなくて大丈夫ですよ。
温泉とかに行っても、あなたが手術を受けたことは、誰にもわかりません。
赤木一成 辻仲病院柏の葉 骨盤臓器脱外科