おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
11月に手がけた手術は29例でした。
月初めなので、「先月の骨盤臓器脱手術記録」を振り返ります。
先月(2023年11月)に、ワタクシが術者を務めた手術は、29例でした。
祝日が二日あったのにこの件数。我ながらよく手術してるなあと思います(笑)
29例の内訳は・・・
↑骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤・膣脱)の経腟手術が24例
↑骨盤臓器脱+直腸脱の手術が1例
↑直腸脱の経肛門手術が2例。
その他、比較的小さな手術(TOT手術、直腸瘤経肛門手術)が2例でした。
みなさま予定通りの退院でした。
また私とは別に、↑腹腔鏡チームが経腹手術を10例ちかく行っていました。
ひさびさの「怒涛の一週間」
ワタクシゴトで恐縮ですが・・・
ワタクシ、骨盤臓器脱手術の件数は、↑「週7件」のペースを維持しています。
(あとは小手術を1件とかですかね)
長年かけて試行錯誤を繰り返した結果、無理なく続けるにはこのへんが上限と分かり、ここ5年ほどこのペースでやり続けています。
ただし今回、やむを得ない事情が生じたため、↑週9件の手術をやることになったんです。
これってたぶん、2年ぶりです。
濃密な一週間を過ごしたんですケレドモ(疲れた・・・)
スタッフ一同頑張って、すべての手術を問題なく完遂することができました。
今後なるべく、このような事態に陥らないよう、精進を重ねる所存です(笑)
決して無理しない
ワタクシ、かつて体を壊した経験をして以来、「決して無理しない」を信条としております。
「決して無理しない」ために心がけてることは、大きく分けて二つあります。
①「太く短く」より「細く長く」のスタンス
社会貢献度の総量を最大化するには、↑「太く短く」より「細く長く」働くほうがいいと、思っています。
頑張りすぎて、また体壊したり、燃え尽きたりしたら台無しですからね。
まあそれでも、「細く長く」と言いながら、たくさん手術やってるんですが(笑)
(ちなみにこのサイトでは手術275件と記載されてるけど、実際の手術件数は360件です・・・)
②手術では「合併症と再発を起こさない」ことを重視
術後合併症が起こると、対応に追われます。
再発が起こると、再手術が必要となります。
当然ながら、こんなことが続くと疲弊してしまいます。
だから手術で重視してることは、「合併症と再発を起こさない」です。
もちろん、ゼロを達成してる病院は世界中どこにも無いでしょうが、限りなくゼロに近づけるよう努力しています。
そのために
「シンプルで、安全確実で、最も成績が良く信頼置けるやり方」に徹し
「ワンパターンでいつも大体同じ時間に終わる手術」を心がけています。
一方
華麗な手術とか、速い手術とか、高難度の手術とか、変幻自在の手術とか、海外発の最先端手術とか・・・
ぶっちゃけそのへんはどーでもいいと思ってます(笑)
以上です。
地味(?)ではありますが、よかったら受診してみてくださいませ。
赤木一成
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科