骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
今回は、「骨盤臓器脱の原因」について、お話させていただきます。
骨盤臓器脱になって、自分を責める方がたまーにいらっしゃるんですけど・・・全然そんなことありませんよ。
むしろ骨盤臓器脱って、女性として誇らしい病気だと思っています。
目次
骨盤臓器脱の原因は、①出産、②加齢、③腹圧、です。
骨盤臓器脱の最大の原因は、もちろん「出産」です。
分娩の時に、子供が産道を通ることで、膣周囲の組織(筋膜や筋肉)が傷つきます。
若い頃は、組織が多少傷ついても問題ありませんが・・・
「加齢」とともに、これらの組織が弱っていき、支えきれなくなって脱出してくるわけですね。
さらに「腹圧」が、これに拍車をかけます。
腹圧の原因として重要なのは、まず肥満と便秘です。
このほかに、慢性の咳とか、力仕事とかも影響してきます。
骨盤臓器脱で自分を責める人、たまーにいらっしゃいます
以下、余談です。
こちらは、子宮脱で当院外来を受診されたAさんです。
骨盤臓器脱で受診される患者さんって、明るくてしっかりした感じの人が多いんですけど、Aさんはそうじゃありませんでした。
このAさん、弱気なんです。
子宮脱になったことで、自分を責めるような発言をされます。
「子宮脱になって夫に申し訳ない」とか。
「私の何が悪かったんでしょう」とか。
いえいえ、全然そんなことありませんよ。
子宮脱になっても、自分を責める必要はありません。
以下、私の考えをお話いたしましょう。
不摂生でなった病気なら、自分を責めるのも分かるけど・・・
↑不摂生を繰り返して、病気になったのであれば、たしかに自分を責めるのも分かります。
ちなみにワタクシ、飲みすぎて救急車で運び込まれた若者には・・・
(゚Д゚#)ゴルァ!!
という感情を抱いてしまいます。
(たぶん全国の医療従事者みな同じではないかとw)
骨盤臓器脱になっても、胸を張って受診してくださいませ
でもですね・・・
骨盤臓器脱って、自分が不摂生を続けて、なったわけではありません。
骨盤臓器脱の最大の原因は・・・
「出産で、骨盤臓器を支えている組織がダメージを受けること」なんです。
(これに、加齢とか腹圧とかの原因が加わるわけです)
命がけで子供を産んだ結果、骨盤臓器脱になったんです。
体を張って、日本の少子化対策に貢献した結果、骨盤臓器脱になったんです。
全然、自分を責めるべき事じゃありませんよね。
むしろ骨盤臓器脱になったのって、誇ってもいいくらいの事なんじゃないかと、私は思ってます。
「女の勲章」と言ったら、言い過ぎでしょうか・・・?
ということで、骨盤臓器脱になったご婦人方、全然気にすることはないですよ。
ワタクシは、敬意をもって接したいと思います。
胸を張って受診してくださいませ・・・
赤木一成 骨盤臓器脱外科医師