続く怒涛の日々(笑) 早く手術を受けたい人。今週の臓器脱手術は9例

買い出し任務中。どれがいいのかサッパリ分からん・・・

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。

患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。

 

手術を9名(実質12件)行いました

 

いきなりワタクシごとで恐縮ですが・・・

今年に入ってから、たびたび「怒涛の一週間」になってしまうんです。

 

 

この週は、まず↑子宮脱膀胱瘤の手術を4例行いました。

 

 

また、↑子宮脱+直腸脱の手術を2例行いました。

 

 

さらに、↑子宮脱+痔核の手術を1例行いました。

 

 

さらに、↑直腸脱手術を1例行いました。

 

 

トドメに(笑)、↑TOT手術を1例行いました。

 

この週は、9名の患者さんの手術を行いました。

 

「子宮脱+直腸脱」とか「子宮脱+痔核」の手術を、別々でカウントしたら、実質12件の手術を手がけたことになりますね。

たぶん骨盤底領域の週間手術件数としては、全国最多だったんじゃないかと。

 

 

ということで、この週は手術三昧だったので・・・

 

 

 

引用

 

パトラッシュ、もう疲れたですよ・・・

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

引用

 

休んじゃいけないそうです・・・

 

まあ、2月は祝日が多いから、また余裕ができると思います(笑)

 

「ずっと我慢してたんだからすぐ手術してほしい」という方へ

 

たまーに、こんな方がいらっしゃいます。

 

 

骨盤臓器脱を何年も放置した挙句、手術を受けたくなって、「いますぐ手術してほしい」と希望されるんですね。

 

いやー気持ちはわかりますが、それは無理ですよ。

他にも手術を待ってる方がいらっしゃいますからね・・・

 

大半の方は、「つらくなる前に手術で治しておこう」と計画して、時間に余裕をもって受診されてるんです。

皆様をお待たせしてるのに、その人だけ優先して割り込ませるわけにはいかないんですよね。

 

 

 

ただ、手術を優先的に割り込ませることは、全くないわけではありません。

 

ワタクシ、毎月25~30人くらいの、骨盤底領域の手術を行っています。

このうち何人か、何らかの理由でキャンセルがでることがあるので、そこに「急ぎの人」を繰り上げることがあるんです。

 

でもそれには、大義名分が必要です。

「そんな状態の患者さんなら、手術を繰り上げる必要があるよね」と、周囲の人(スタッフ・他の患者さん)が納得する理由が必要ということですね。

 

その大義名分には、いくつかありまして・・・

①重度の骨盤臓器脱で、水腎症を起こしそうな人
(放置しておくと腎不全になりかねない)

直腸脱を合併している人
(直腸脱は苦痛が強いので手術を急ぐ)

③抗がん剤治療をやってて、安定してる時期を狙って手術を受けたい人

などです。

 

このような方がいる場合には、「キャンセル待ちリスト」に記録しておきます。

そしてキャンセルが出次第、スタッフがこのリストの患者さんへ連絡します。

 

・・・ということで、手術を優先的に繰り上げてもらう患者さんが、時々いるということですね。

 

 

 

この繰り上げの手続きって、手間がかかるんです。

キャンセル出たら私が予約係スタッフに連絡して、

スタッフが忙しいなか患者さんに電話して、

うまく連絡とれない場合は何度もかけ直したりして、

ようやく患者さんの同意を得たら電子カルテに入力手続きして、

新たに手術予約が入った旨を関係部署へ連絡します。

 

 

 

だから・・・

繰り上げてもらった方は、理由もなくキャンセルするのはナシですよ。

 

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科