手術って痛いの? 月曜朝は大忙し。今週の骨盤臓器脱手術は7例。

↑6階病棟受付です・・・

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。

患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。

 

子宮脱膀胱瘤の手術を7例行いました。

この週は、子宮脱+膀胱瘤の手術ばっかりやってました。

全部で7例です。

 

便秘の方が2名いましたが、全員が大きなトラブル無く経過し、ほぼ予定通りの退院です。

 

↑これは、6階病棟のラウンジです。

 

以前はここでご婦人方たちが、毎朝のように情報交換(ミーティング?)を行ってました。

みなさん年の近い女性で、私から同じような手術を受けて、しかも元気な方が多いので、仲良くなりやすいんです。

 

ただし現在は残念ながら、コロナの影響でラウンジ使用が制限されているため、この光景が見られません。

早く元に戻るといいですねえ。

 

月曜朝は大忙し。

 

月曜朝は、一週間でいちばん忙しい時間帯です。

 

朝起きたら、歯磨きと洗顔をします。

通勤に要する時間はほぼゼロで、超「職住近接」です(笑)

 

 

院内の一人になれる場所で、朝食をとりながら、手術のイメトレを行います。

患者さんの病状に応じて、必要となりそうな手術手順を、すべておさらいします。

 

4月から月曜の手術枠を1件→2件に増やしてもらったので、イメトレに要する時間が、これまでの倍かかるようになりました。

 

イメトレが完了する頃に8時半になり、患者さんの朝食時間が終わるので、それから回診をします。

手術の時間が迫っていて、しかも私にとって病棟は暑いので、なるべく効率よく短時間で終わらせるのがポイントです(笑)

 

患者さんを全員診察して、カルテを記録して、全員分の指示を出します。

続いて、本日手術を行う患者さんのカルテを見て、手術の最終チェックを行います。

さらに、火曜~水曜の手術予定で入院している患者さんに、手術説明を行うこともあります。

 

 

病棟を出て、9時に手術室に入り、手術前のルーチンをすべて行ってから、手術スタートです。

そこから1時~2時頃まで、手術室にこもります。

 

月曜朝はいつもこんな感じで、バタバタしています(笑)

 

手術って痛いの?

 

手術を受ける方から、「痛いんですか?」という質問を、よくいただきます。

 

手術中は全身麻酔で寝ているので、痛みを感じることはありません。

 

いっぽう術後は、誰でもいくらかの痛みを感じるようです。

手術の翌朝に診察するんですけど、このときに腰や臀部の痛みを訴える方がいらっしゃいます。

 

でもこの痛み、急速に軽快していきます。

みなさん手術翌日から、ご飯を食べて、病棟を歩き回れるようになるんです。

そして退院する頃には、痛みを訴える人はほとんどいなくなります。

 

 

退院したら3週間後に来院してもらうんですけど、この時に「痛み止めの薬」を希望する方は、ほとんどいらっしゃいません。

年に数人くらいでしょうか。

 

いっぽう痔核の手術では、このとき「痛み止めの薬」を希望する人がけっこういます。

 

だから骨盤臓器脱の手術は、痔核の手術ほど痛くないんだろうと思っています。

 

痛みについては、そんなに恐れることはないと、言い切ってしまいましょう(笑)

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科