骨盤臓器脱手術でどんな麻酔をするの?安全? 麻酔の安全性は極めて高いです。

わたし、膀胱瘤の手術を受けたいんだけど、麻酔が心配です。

どんな麻酔をするんですか?

麻酔は安全?

こんな疑問に答えます。

 

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

骨盤臓器脱の手術を受ける方が、よく不安に思うのは、この麻酔についてです。

「麻酔をかけたら、一生目が覚めないんじゃないか?」と思ってしまうようなんですね。

 

それは心配ないです。

 

麻酔の専門家が、あなたの骨盤臓器脱手術の麻酔を担当します。

当院の骨盤臓器脱手術では、麻酔科を専門とするドクターが、あなたの麻酔を担当します。

 

手術中に患者さんのバイタルサイン(血圧とか、脈拍とか、体温とか、呼吸状態とか)を観察して、もし異常が起こればすぐ手を打ちます。

 

おかげで事故を起こさず、安全に手術を終えて、患者さんは病室に帰っていくことができます。

 

麻酔は基本的に全身麻酔です。寝ている間に終わります。

麻酔は基本的に全身麻酔で行います。

全身麻酔とは、のどにチューブを入れて、完全に寝かせた状態で手術を行う方法です。

 

脊椎麻酔(腰から注射する下半身麻酔)と比べると、いろんな長所があります。

  • 寝ている間に終わるから楽(意識があると、手術中に吐き気や腹痛を感じることがあるんです)
  • 全身状態の管理をやってくれるので、術者は手術に集中できるし、異変にすぐ対処できる。

要は、患者さんの快適度は高いし、麻酔の安全性も高いし、術者も手術に集中できるんです。

 

また骨盤臓器脱の手術で、脊椎麻酔(腰から注射する下半身麻酔)を行うケースもあります。

たとえば「ごく軽症の直腸脱」とか「痔の手術」とかがそうです。

短時間で終わる手術だと、脊椎麻酔でも問題なく行えるということですね。

 

当院ではこれまで数千件の骨盤臓器脱手術を行ってきましたが、麻酔の事故は0です。

当院では、骨盤臓器脱の手術(子宮脱・膀胱瘤直腸脱直腸瘤など)を、これまで10年以上続けてきました。

 

手術数は年々増加し、今では年間400件に達しています。

そして今のところ、麻酔に関する事故は一件も起こっていません。

 

将来も「絶対大丈夫」と保証することはできませんが、これまでの安全性はこれくらい高かったということですね。

 

ということで、麻酔に関しては、安心していいですよ。

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科