病棟回診の風景。自分で買えないアイス。今週の骨盤臓器脱手術は7例。

画像引用:サーティワンアイスクリーム

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。

患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。

 

子宮脱膀胱瘤の手術を7例行いました。

 

この週は、子宮脱+膀胱瘤の手術を7例行いました。

 

特になにもおこらず、いつも通りの日常です。

術後もみなさん、ほぼ予定通りに退院されました。

 

毎年、夏場はそんなに忙しくないことが多いです。

今年の夏も、まずまず落ち着いた日々でした。

秋に入ったら、また忙しくなってくるんでしょうねぇ・・・

 

自分で買えないアイス

何年か前の話なんですけど、手術が多くて大変だったときに、サーティワンのアイスを差し入れしてもらったことがあります。

 

 

ワタクシが気に入ったのは、↑ラブポーションサーティワンというフレーバーです。

 

しばらくしてまた食べたくなって、自分でお店に買いに行ったけど、失敗に終わりました。

 

注文するときに、うしろに女子高生が並んでたから、「ラブポーションサーティワン」って言えなかったんです・・・

(「恋の媚薬」という意味ですからね)

 

結局、バニラを買って帰った次第です。

しょーもない話で失礼しました・・・

 

病棟回診の風景

 

 

今日は、病棟回診の風景を描写してみます。

 

まずワタクシ、1階から8階まで階段を上ってから、6階の病棟に行きます。

「足腰を鍛えてみよう」と思いついて始めたトレーニングなんですけど、もう3年くらい続いています。

この階段上り、1日2回やってます。

 

病棟についた時点で、そこそこ運動した状態です。

さらに病棟は暑いので、できるだけ早く回診を終えて、涼しい場所に戻りたくなります。

 

以前は、患者さんの朝食が終わる8時半から、回診をスタートしてました。

9時から手術なので、30分ですべて終わらせないといけません。

 

でもあまりにバタバタしてるし、時間内に終わらないこともたまにあったので、この夏から回診時間を変更しました。

比較的時間に余裕のある月曜午後とか、水曜の午前中とか、そんな時間帯を選んでやってます。

 

 

回診は、↑私と担当看護師の2名で行います。

患者さんの羞恥心に配慮してるのと、看護師が手慣れているので少人数で十分だからです。

 

↑大人数でぞろぞろ回診に来られたら、ちょっと嫌ですよね(笑)

 

「便秘してないか」「排尿は大丈夫か」「痛みはどうか」

術後に注意しているのは、この三点です。

 

①便秘について

術後は環境が変わって、寝ている時間が多くなるので、どうしても便秘気味になる人が多いです。

 

全員に下剤を処方しているのですが、それでも便秘する人には下剤を追加しています。

 

②排尿について

術後は4日間、おしっこの管を留置します。

これは膀胱を安静に保つのが目的です。

 

この管が抜けた後、しばらく排尿が落ち着かない人もいます。

「まだ尿がスムーズに出ない」とか、「トイレにしょっちゅう行きたい感じがする」とか、そんな感じです。

 

これは手術によって、膀胱が刺激を受けることが原因です。

時間とともに落ち着いてきます。

 

③痛みについて

手術ですから、術後はだれでも多少の痛みはあります。

 

この痛みは、痛み止めを飲めば楽になります。

痛み止めも、弱いのから強いのまで、いろいろあります。

 

痛みは、術後4~5日たって退院する頃には、ほとんど軽快します。

 

ということで骨盤臓器脱の回診は、他の科の回診と比べると、パターン化されててシンプルです(笑)

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科