おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
本日は、当院骨盤臓器脱外科でどんな手術を行っているのか、お話いたします。
この骨盤臓器脱には、子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤・膣脱・直腸脱などいろいろなものがあります。
そして骨盤臓器脱によく合併する疾患として、痔核などの肛門疾患があります。
さらに骨盤臓器脱の手術に関連して、尿失禁も高頻度で合併します。
だから骨盤臓器脱を専門とする病院は、骨盤臓器脱だけではなくて、幅広い疾患に対応できる必要があるんです。
当院で行われている骨盤臓器脱および関連疾患の手術一覧
↑これは、当院で行われている、骨盤臓器脱および関連疾患の術式一覧です。
青色の術式は会陰側(膣側・肛門側)から行う手術、
茶色の術式はおなか側から行う手術(腹腔鏡手術)です。
あらゆる骨盤臓器脱および関連疾患を、一度の手術で治します。
もし「子宮脱は手術できるけど、痔核手術は他の病院で受けてください」とか、
「直腸脱はやってるけど、子宮脱は対応できない」とかだと、
患者さんは二か所の病院で手術を受ける必要があるわけです。
それって困りますよね。
辻仲病院であれば、これらの手術をすべて当院で完結でき、原則として一回の手術で治す方針としています。
(尿失禁手術は、これだけ単独でやった方が精度が高いと考えているので、他の手術と同時には行っていません)
もちろんこの中には、毎日のように行われている手術もありますし、めったに出番のない手術もありますよ。
ただ、めったに出番のない手術であっても、いつかどこかで必要とされる局面が訪れるんです。
だからいつでも駆使できるように、常に技術の維持を心がけています。
複数の医師が連携して、あなたの骨盤臓器脱を治します。
このフィールドには多くの手術がありますが、一人の医師でこれらすべてに対応するのは無理です。
だから複数の医師が、それぞれの得意領域を分担して、病院全体で全領域に対応できる態勢を整えています。
たとえば私の場合には、上記の会陰側(膣側・肛門側)から行う手術すべてに対応しています。
おなか側から行う手術(腹腔鏡手術)は、腹腔鏡手術の得意な先生が担当してくれています。
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科