骨盤臓器脱手術の順番とか手術日って、どうやって決まるの?

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

今回は小ネタです。

たまーに問い合わせがある、「手術予約の順番」について、お話させていただきます。

 

患者さんが読んでも、特に得るものは無い話題ではありますが・・・

よろしければ、お付き合いください。

 

手術の順番や手術日はどうやって決まるの?誰が決めてるの?

 

「手術の順番や手術日はどうやって決まるの?誰が決めてるの?」

 

・・・これは、診療科によって異なります。

 

予約スタッフと相談して決めてもらうケース

 

たとえば肛門科の手術とか、内視鏡検査とかの予約は、原則として予約スタッフに一任しています。

スタッフと患者さんが相談して、当院の空き状況を見ながら、日程を決めるわけですね。

 

肛門科手術や内視鏡検査は、術者が何人もいて融通ききやすいし、予約待ちがそれほど長くないから、このように柔軟な対応ができるわけですね。

 

主治医が決めるケース

 

いっぽう、骨盤臓器脱手術の日程は、私が決めるようにしています。

  • 術者が私一人であること(腹腔鏡手術は別チームが行う)
  • 予約の待ち期間が長くなっていること。

この二つが理由です。

 

初期の頃には、予約係のスタッフに日程決めてもらってたんですけど・・・

このやり方、数年で問題が生じてきたんですよね。

 

というのはですね・・・

 

 

↑手術の待ち期間が長くなるにつれて・・・

 

「私の手術もっと早くしてほしい」

「もう一度先生と話をさせてちょうだい」

 

みたいなことを、予約スタッフが言われるようになってきたんです。

(じっさい、ワタクシと同じような〔もっと大変な〕経験をした先生が、他にもいらっしゃるみたいです)

 

 

 

そんなこと言われたら、予約スタッフも困ってしまいますよね。

 

だからしばらくして、手術順番を決めるのは、私がやることになったんです。

 

予約を優先してもらえるケースはあるの?

 

手術予約の順番は、基本的に「来た順」ですけど・・・

病状次第では、順番を考慮することもあります。

たとえば・・・

 

手術を急ぐ病状の人には、やりくりして予約を早めることもあるし・・・

キャンセル待ちリストに載せることもあるし・・・

急がなくても問題なさそうな人は、列に並んでいただくし・・・

双方が合意に至らない場合には、他院への受診を提案することもある。

 

そのへんはすべて、私が決めてます。

 

患者さんごとの状態を踏まえて、全体の利益が最大化するよう配慮して、手術順番を決めるようにしてるわけですね。

 

 

赤木一成

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科