変なタイトルですが・・・
わたしの骨盤臓器脱手術を受けて、退院まぎわのご婦人から、「あと何回先生と会えるのかしら♡」と言われたんですよね。
自分で言うのも変ですが、なんか最近、年配のご婦人からひそかな人気を得ている気がします・・・
(柏の街を歩いてたら、ご婦人から手を振られたこともあるんです)
ということで、数えてみました。
入院前に会う回数は2回。
初診:会う回数1回目
まず当たり前ですが、初診で1回目に会うことになります。
そこで骨盤臓器脱(子宮脱とか膀胱瘤とか直腸瘤とか)の診断を付けます。
そして保存的治療(骨盤底筋体操、ペッサリー)を希望されるのであれば、今後の付き合いは多分ほとんどなくなります。
保存的治療の対応をしてくれるドクターやスタッフがいるので、今後はそちらにお願いするからです。
骨盤臓器脱の手術を受けるのであれば、これから何度も顔を合わせることになります・・・
術前検査:2回目
手術を受ける方は、手術一か月前に、術前検査を受けます。
その検査結果を説明することになります。
入院中に会う回数は7回くらい
入院してから手術説明:3回目
入院してから手術前日に、手術の詳しい説明をします。
これがいちばん時間を要する対応です。
手術終了時の説明:4回目
ここで骨盤臓器脱の手術を行いまして、この手術が終了してから説明を行います。
このときは麻酔でぼーっとしてるので、短く声をかける程度ですね。
手術翌日の診察:5回目
手術翌日に診察を行います。
このとき生活の注意事項などの説明を行います。
入院中の回診:6~9回目
入院中に、定期的に朝回診をします。
一般的な経過の方だと、3~4回ほど私が診察をすることになります。
ほとんど何も起こらないので、調子を聞いて、簡単に診察して終わりです。
退院後にも3回以上会います・・・
退院後は3週間(10回目)、3か月(11回目)、1年(12回目)・・・
といった感じで、経過観察を行っていきます。
数えてみたら、全部で10回以上になりました・・・
全部合わせると、10回以上顔を合わせることになりました。
思ったより多いですね。
でもほとんどの場合、入院中も退院後もトラブルは起こらないので、どの診察もあっさり短時間で終わってしまうことが多いです。
むかし消化器外科医をやった時には、内視鏡で診断つけて、癌の手術して、化学療法して、終末医療で人生の終わりまで見届けてと、濃厚な付き合いになることも多かったんです。
(都会の大病院だと役割分担してますが、田舎の中小病院だと外科医が一人で全部やるんです)
でも骨盤臓器脱手術ばっかりやってる現在は、こんな感じで、あっさりした付き合いになることが大半です。
トラブルが少ない証拠だし、そのほうが多くの患者さんを診れるので、それでいいんだと思ってます。
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科