おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。
患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。
手術を8例行いました。
この週は、↑子宮脱+膀胱瘤の手術を7例行いました。
例によって、「便秘」とか「多少の痛み」とかはありますが、大きなトラブルはなく全員ほぼ予定通りの退院でした。
あと、↑尿失禁の手術(TOT手術)を1例行いました。
骨盤臓器脱手術を受けた人のなかに、ときどき尿が漏れやすくなる方がいらっしゃいます。
このような場合に、このTOT手術を行います。
骨盤臓器脱の手術を受けたあと、なぜ尿が漏れやすくなる人がいるのか?
これは手術の合併症ではありません。
↑「もともと尿道がゆるくて、尿が漏れやすい体質だった」ということなんです。
骨盤臓器脱の術後に尿が漏れやすくなったらどうするか?
まず、骨盤底筋体操を開始していただきます。
多くの人は、↑骨盤底筋体操で、尿漏れは改善してきます。
体操する目安は、だいたい3か月くらいですかね。
骨盤底筋体操をやっても、尿漏れがよくならない人の場合には、上記のTOT手術(Transobturator Tape)が必要になります。
骨盤臓器脱手術を受けた方が100人いたとしたら、うち3~4人がTOT手術の対象となります。
骨盤臓器脱手術と比べると、はるかに侵襲(ダメージ)の小さい手術なので、入院期間も短くてすみます。
当院では3泊くらいでやってます。
カルテに泣き顔みたいの書かれてる・・・!?
ここからは余談です。
だいぶ前の話なんですけど、新人のスタッフが、↓こんなこと言ってたんです。
一瞬、なに言ってるか分かんなかったんですけど・・・
彼女に聞いてみて、合点がいきました。
どうやら彼女、TOTという文字を見て、↑顔文字だと思ったみたいです。
たしかに言われてみれば、そんな風に見えますね・・・(笑)
懐かしのトリビア
ついでにもう一つ、余談いかせていただきます。
ワタクシ、彼女の発言で、トリビアのアレを思い出したんです。
↑「11:3=B」を縦にすると、バカボンのパパっぽく見える。
今日はネタ切れで暴走してしまいました。
大変失礼いたしました・・・(汗)
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科