90代トリオの手術 家族の付き添い 今週の骨盤臓器脱手術は8例

花の中三トリオ。古いか・・・(笑)
画像引用

 

おはようございます。

週末なので、例によって「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を行かせていただきます。

当サイトの記述は実話なんですけれども、ディテールを若干変えてます。

 

同い年90代トリオの手術

 

数か月前の話なんですけど・・・

なぜか直腸脱手術が急増して、大変だった時期がありました。

 

多い時は、ワタクシだけでも週2~3例、もう一人のドクターも同じくらいの直腸脱手術をやってました。

(この時期の直腸脱手術件数は、圧倒的全国トップだったのではないかと・・・)

 

そして、いつもの子宮脱膀胱瘤の手術も、週6例とか7例とかあるわけです。

 

「この怒涛の日々がいつまで続くのか・・・」と思ってたら、さいわい春になってから落ち着いてきて、現在に至ります。

 

大変だったのって、手術件数の多さだけが理由じゃないんです。

直腸脱の患者さんって、80代後半~90代の高齢者が多いので、術後管理も気が抜けないんですよね。

 

とくに印象的だったのが、90代の直腸脱手術を、短期間で続けて3例行ったことでした。

偶然にも、全員が同い年で、「90+α」歳でした。

 

 

 

超高齢者ですから、どの方も何らかの持病を抱えています。

だから手術は、侵襲(ダメージ)の小さい、経肛門手術で行いました。

 

ということで、しばらく気が抜けない時期が続いたんですけど・・・

3人とも大きなトラブル無く経過し、退院していかれました。

 

ホッとしました(笑)

 

家族の付き添いが必要なケース

高齢の方に手術を行うと、術後数日は要注意です。

術後せん妄というトラブルが起こる可能性があるんです。

 

 

↑目がらんらんと輝いて・・・

点滴の管を抜いたり、おしっこの管を抜いたり、大声上げたり、暴れたり

こうなる患者さんが、ときどきいるんです。

 

だいぶ昔の話ですけど、真夜中に廊下を歩き回って、↑火災報知機のボタンを押したおばあちゃんもいました・・・

 

 

ということで当院では、相当高齢の方とか、認知症がある方とかの場合・・・

個室に入院していただいて、家族の付き添いをお願いしています。

(これはたぶん全国どこの病院でも同じです)

 

あっ、もちろんそれ以外の方は、付き添い不要ですよ。

念のため。

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科