おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科の赤木一成です。
週末はいつも、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書いています。
これはリアルタイムの記録ではなく、ちょっと前の「一週間のできごと」の記録です。
患者さんを特定できないよう配慮しています。
子宮脱や膀胱瘤の手術を3例行いました。
子宮脱+膀胱瘤の手術を3例行いました。
いつも通り、淡々と進んで、時間通りに終わります。
どの手術も、大量出血や臓器損傷など大きな合併症はなく、ほぼ予定通りに退院していきました。
膣脱の手術を1例行いました。
膣脱とは、子宮を取ったあとに、膣壁が脱出してくる状態です。
手術でやることは、子宮脱や膀胱瘤の手術と同じなのですが、癒着していることが多いです。
膀胱や直腸を傷つけないように、慎重に操作を行います。
こちらも手術は問題なく終わり、予定通りに退院していきました。
直腸脱の手術を1例行いました。
直腸脱は、肛門から直腸が脱出してくる病気です。
いつも通り、デロルメ法を行いました。
術後は少量の出血があったけど、止血用の座薬(ヘルミチン座薬といいます)を使ったらOKでした。
尿失禁の手術を1例行いました。
4か月前に膀胱瘤の手術を受けて、その後尿失禁が出現した方です。
骨盤底筋体操で様子を見たけど、あまり改善しないため、手術を希望されました。
手術は↑TOT手術を行いました。
術後は尿失禁が消失し、喜んで退院していかれました。
やや残尿が多かったけど、残尿を減らす薬をしばらく内服してもらえば、いずれ正常化していきます。
直腸瘤の経肛門手術を1例行いました。
直腸瘤の経肛門手術を行いました。
他県から紹介された患者さんです。
この手術、日常的にやっている施設は、全国的にも多くありません。
遠方の方なので、入院期間は長めに設定しました。
術後はとくに問題なく経過し、予定通り退院しました。
バラエティに富んだ一週間でした
子宮脱+膀胱瘤・膣脱・直腸脱・尿失禁・直腸瘤と、骨盤臓器脱領域で行われるほぼすべての手術を手がけた一週間でした。
バラエティに富んでいますね。個人的には楽しかったです。
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科