医療者も患者さんも「信頼」される必要があります。2300例に到達

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

今回は、「信頼関係」のお話です。

炎上しそうなテーマではありますが、広い心でお付き合いくださいませ。

 

手術には信頼関係が必要です。

 

「手術には信頼関係が必要」

この言葉、聞いたことがあるかもしれませんね。

 

100%安全な手術は存在しないし、

再発可能性ゼロの手術も存在しないし、

人体を扱う以上、想定外の出来事はだれにでも起こりうるから・・・

 

医療者と患者さんの信頼関係がなければ、手術なんてできないということです。

 

我々は患者さんから信頼してもらう必要がある。

我々は、周囲から信頼を得られるよう、いろいろ努力しています。

 

手術成績を向上させるべく日々努力するのは当然として・・・

 

「態度を親切に」とか「言葉遣いを丁寧に」とか「説明を分かりやすく」とか。

ただ時間の制約があるので、「じっくり話を聞く」とか「マメに顔を合わせる」とかは、なかなか十分にできないですが(汗)

 

 

また、このサイトで手術実績や成績や考え方を公開してるのも、その一環です。

 

 

あとは、紹介元の医療機関から信頼される努力もしています。

紹介状を受け取った時、患者さんが退院した時、迅速に報告書を書くようにしています。

 

そして患者さんも、我々から信頼される必要がある。

「信頼関係」って、医療者側だけに求められるわけではありません。

手術みたいな踏み込んだ行為をやるんだから、われわれも患者さんを見てます。

 

 

 

ありがたいことに私の外来では、信頼できる人格の患者さんが圧倒的多数を占めてるんですが・・・

もし、そうじゃない方(失礼)に手術とかやってしまったら、いろいろ困ったことが起こりうるんです。

 

どうやって「信頼できない人」を判断するの?

私の外来では滅多にいないんですが・・・

「常識ある振舞いができない人」は、確実に高リスクと言えます。

 

 

たとえば

  • 猜疑心全開とか攻撃的態度とか(だったら他に信頼できる病院探せばいいのに)
  • 自分でこうだと決めつけて話を聞かないとか(説明内容のカルテ記載が重要)
  • 無断録音やネット投稿などの禁止行為とか(診療をお断りする可能性あり)

 

・・・経験上このような人って、クレームやトラブルがやたらと多いんです。

実際、スタッフが巻き込まれて疲弊するケース、何度も経験してます。

 

 

 

と、いうことで。

 

スタッフを守らないといけないし、他の良識ある患者さんの迷惑になるから、こういうお方は他を当たっていただく。

私はそういうスタンスでやってます。

 

 

 

あっ、もちろん

患者さん側も、われわれのことを「信頼できない」と感じたら、サヨナラでOKですよ。

 

人と人のかかわりですもの。相性悪いケースだってあるでしょう。

 

2300例に到達

 

わたくしごとで恐縮ですが・・・

 

このたび、骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤・膣脱)の累積執刀数が、2300例に到達しました(直腸脱は約440例)

すべて、術者としての経験数です。

 

今年中に、2500例に到達しそうです。

どこまで行くのでしょうか(笑)

 

 

赤木一成

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科