再発症例の手術。骨盤臓器脱と直腸脱では状況が異なる件。

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の、赤木一成です。

 

今回のテーマは、「再発症例の手術」です。

よろしければ、お付き合いください。

 

 

われわれが日常的に手がけている、↑これらの手術。

  1. 骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤・膣脱)
  2. 直腸脱

 

このふたつって、再発症例の状況が異なるんです。

その辺について、お話させていただきます。

 

骨盤臓器脱術後の再発は、ほとんど他院の術後

 

昨年の手術記録をざっと調べてみたところ・・・

骨盤臓器脱術後の再発症例に対する手術は、10例ほどありました。

 

このうち、当院手術後の再発は、1例でした(参考

 

 

 

あとはすべて、過去に他院で手術を受けて、再発した症例でした。

 

腹腔鏡下仙骨膣固定術とか、膣閉鎖術とか、TVM手術(メッシュ手術)とか、従来法(子宮を取る手術)とか。

術式はいろいろです。

 

・・・骨盤臓器脱って、わりと頻度の高い疾患です。

そして手術を手がけてる病院って、細々やってるとこも含めたら、あちこちにあるようです。

 

だからその辺で手術して再発した症例が、当院へ紹介されてくるわけですね。

 

 

この「再発症例の手術」って、「バックアッププラン」を駆使しまくる応用編手術です。

あちこち癒着しまくってて、「メイン」の手法が使えないケースが多々あるからです。

 

再手術はワタクシが担当してるんですけど、今のところ全例、一回の手術で治すことができています。

よろしければ相談してくださいませ。

 

直腸脱術後の再発は、ほとんど当院の術後

 

ワタクシ直腸脱手術は、↑経肛門手術に徹してます。

(経腹手術は腹腔鏡チームが担当してます)

 

この手術、これまで450件ほど手がけてきたんですけど・・・

ぶっちゃけ難しいです。

「見るとやるとじゃ大違い」の代表格だと、私は思っています。

 

そもそも直腸脱って、骨盤臓器脱と比べると、はるかに頻度の低い疾患です。

大半の外科医は(大腸肛門専門の人以外では)、直腸脱手術の生涯経験数は、せいぜい数例でしょう。

そしてこれらのケースが、たまたまうまくいけばいいけど・・・現実はそんなに甘くありません(笑)

 

ということで、直腸脱手術に熟達するのはハードル高いので・・・

総合病院とかでは手を出さなくなり、一部の専門病院へ集約されていきます。

 

 

たとえば、↑当院の診療圏内にある病院(大学病院とか基幹病院とか含めて)は、直腸脱を見つけたらほとんど当院へ紹介してるんじゃないかと思います。

 

 

 

直腸脱手術は、周囲の病院がほとんど手を出さないので・・・

直腸脱の再発手術は、大半が「過去に当院で手術した患者さん」になります。

 

そして「直腸脱の再発手術」は、「骨盤臓器脱の再発手術」と違って、たまーに手こずることがあります。

とくに「90歳近い高齢者で、ガリガリに痩せてて、直腸が大きく脱出してる」みたいなケースは、何度か再手術を要することがあるんです。

 

 

以上です。

再発症例の手術も日常的に手がけてますので、よかったら受診してみてくださいませ(笑)

 

 

赤木一成

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科