おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科の赤木一成です。
今回は小ネタとして、骨盤臓器脱手術で使われている器具をご覧に入れます。
もしよろしければ、お付き合いください・・・
骨盤臓器脱手術で用いられる器具について
↑これが、骨盤臓器脱手術(子宮脱や膀胱瘤の手術)で用いる器具のセットです。
器具が多すぎると、洗浄の手間がかかるので、あまり出番のない器具をリストラしていきました。
(必要になった時に出してもらえばいいんです)
ここ2年くらいは、現在のラインナップで落ち着いています。
必要な器具は全部そろっており、置き場所も決まっているので、扱いやすくなっています。
↑これが、骨盤臓器脱手術で用いられる、特徴的な機材です。
①をブレイスキー鉤、②を穿刺用ニードル、③をフックといいます。
他はハサミとか鉗子とか、どこの病院にでもある一般的な機材を用いて手術しています。
これらはどれも、手術器具としては高価なものではありません。
高価なハイテク機材を使わずにできるのが、骨盤臓器脱手術の長所だと思っています。
また、人手もさほど必要とせず、比較的短時間で完了するのも長所です。
大病院でしか行えない心臓外科とかロボット手術とかと違って、制約が少ないんですね。
骨盤臓器脱手術で用いられるメッシュについて
画像引用:河野製作所
↑これが、骨盤臓器脱手術で用いられるメッシュです。
かつては米国製のメッシュしか使えなかったんですが、今では国産のメッシュが使えるようになっています。
また時代が進むにつれて、メッシュの形状も変化し、だんだん小さいものが用いられるようになっています。
ただし、最近われわれの施設では、メッシュを使う比率が下がってきています。
「メッシュを使わずに治せる場合には、メッシュを使わずに治す」「どうしてもメッシュが必要な場合に限り、最小限に使う」というスタンスになってきています。
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科