手術室入口です。手術頑張りましょうね・・・
おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。
患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。
子宮脱膀胱瘤の手術を7例行いました。
この週は、子宮脱+膀胱瘤の手術を7例行いました。
術後に残尿が多くて、おしっこの管(バルーンカテーテル)を再留置した人がいました。
もともと膀胱機能が弱い人が、手術の刺激を受けることで、こうなることがあるんです。
入院期間が数日のびたけど、徐々に回復して退院されました。
わたくしの一週間の手術枠は、少しずつ増えてきています。
2010年に骨盤臓器脱手術を始めた当初は、手術件数は週1~2件でした。
最近では、週7件の手術が基本になっています。
でもこれ以上大きく増えることはないでしょう。
手術室のキャパシティが上限に達しつつあるし、私も手いっぱいになってきてるからです。
患者さんへの言葉づかいには気を付けてます。
わたくし、患者さんにはつねに「敬語」で接しています。
これはどんな年齢の方でも変わりません。
20代の若い人でも、80代のおばあちゃんでも敬語です。
(もちろん、小学生とかは別ですよ・・・)
辻仲病院には少ないんですけど、患者さんへの言葉づかいがなってないスタッフが、たまに入職してきます。
ワタクシこの場合、ちょっと強く注意することがあります(よほど目に余る人だけですが)
たぶんそのスタッフには嫌われるんでしょうね。
でも仕方ないと思ってます。そのスタッフのせいで患者さんに不快な思いをしてほしくないし、長期的にはそのスタッフのためにもなると思ってるんです。
これって私が研修医の時に、オーベン(上司)から言われたことなんです。
職員と患者さんは社会人同士であり、しかも患者さんの大半は年上で「人生の先輩」だ。だから常に敬語で接するように。
患者さんにタメ口使う職員がいる。自分では親しくしてるつもりなのかもしれない。自分は偉いんだと勘違いしてるのかもしれない。
でも患者さんは、「礼儀知らずの若造」と思ってるかもしれないぞ。
・・・わたくし医者になって四半世紀たった今でも、この言いつけを守っています。
患者さんとは対等の関係です。
わたくし、患者さんとは対等のつもりで接しています。
対等なんだから・・・
たとえば手術を強要するようなことはしません。
きちんと説明したうえで、患者さんに方針を選択してもらいます。
入院が必要な状態なのに、「入院したくない」と言って帰ってしまう方がいます。
このような場合にも、十分説明した上で、患者さんの希望通りにします。
手術でも入院でも、われわれは患者さんを強制することはできません。
患者さんがNOと言えば、従うしかありません。
でもそれによって困った事態に陥っても、自己責任ですよ。
対等とはそういうことです。
もし診療中にこっちの落ち度があって、患者さんに迷惑かけるようなことがあれば、ちゃんと謝ります。
(めったにないけど)あまりに非常識な人が受診してきたら、それなりの対応をすることもあります。
「患者様」という言葉を使う医療機関がありますが、わたしは「患者さん」で通しています。
「患者様」って、「患者さんが上で、職員が下」という感じがするから、これって違和感を感じるんですよね。
あくまでも、対等です。
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科