問題ないキャンセルと困るキャンセル。今週の骨盤臓器脱手術は7例

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。

患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。

 

子宮脱膀胱瘤の手術を7例行いました。

この週は、子宮脱+膀胱瘤の手術を7例行いました。

最近ずっと、週7例の手術を行っています。

 

骨盤臓器脱手術って、キャンセルを入れてくる人は少ない印象を受けます。

キャンセル入れてくるとしても、ほとんどが、やむを得ない事情です。

今回はこの、キャンセルのお話をさせていただきます・・・

 

キャンセルにもいろいろあるんです・・・

 

手術予約を入れてたけど、キャンセルされること、時々あります。

 

このキャンセルも、問題ないケースと、困るケースがあるんです。

 

問題ない(仕方ない)キャンセル

 

①入院日よりずっと前にキャンセルする

入院の1か月以上前にキャンセル入れるのであれば、(理由のいかんにかかわらず)問題ありません。

時間の余裕があるから、ほかの待っている患者さんを、その空いた枠に繰り上げればOKですからね。

 

②病気とか事故とかでキャンセル

入院日間近のキャンセルであっても、このような理由であれば仕方ありません。

手術の予約を入れてから、入院まで、だいたい3~4か月の待ち期間があります。

その間に他の病気が見つかったとか、転んで骨折したとか、身内の不幸とか、ときどきあるんです。

 

このような場合は遠慮なく、キャンセルの連絡をしてくださいませ。

落ち着いたらあらためて、骨盤臓器脱手術の予約に来てください。

 

困るキャンセル

 

困るのは、入院ギリギリになって、特別な理由も無いのにキャンセルされることです。

 

たまーにあるのは、入院直前になって、「やっぱり怖いからやめます」と電話してくるケース。

 

これって、困るんですよね・・・

患者さんが入院するまでに、多くのスタッフが、その手続きに動いています。

患者さんがキャンセルすることで、その労働がぜんぶ無駄になるんです。

手術を待ってる他の患者さんにも、迷惑がかかります。

 

入院直前のキャンセルだから、他の患者さんを繰り上げることもできません。

(あまり言いたくないですが)手術に向けて配置していたスタッフの人件費も、無駄になってしまいます。

 

このような患者さんには、我々も警戒度を上げます。

数か月後にふたたび、「やっぱり手術受けたい」と手術予約に来ても、また「やっぱり怖いからやめる」とドタキャンされる恐れがあるんです(実際そんな人いました)

最近ワタクシ、こんな「ドタキャンしそうな患者さん」って、雰囲気で分かるようになってきてます・・・

 

本気で治したい人を優先してます・・・

 

過去に何人か、特別な理由も無く、複数回キャンセルしてきた患者さんがいました。

 

ワタクシこのような方には、それ以降の手術予約を受け付けないことにしています。

 

「それってひどいんじゃないの」ですって?

 

でもね・・・

多くの患者さんに快適な生活を取り戻していただくこと」が、私のミッションなんです。

多くの患者さんを治すには、「本気で骨盤臓器脱を治したくて、治療に協力してくれる患者さん」を優先すべきだと思うんですよね。

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科