骨盤臓器脱で入院中のご婦人たちはお詳しいかも・・・(画像引用)
おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。
患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。
手術を9例行いました。
今週は9件の手術を手がけました。
子宮脱+膀胱瘤手術が4例
直腸脱手術(デロルメ法)が1例
尿失禁手術(TOT手術)が2例
直腸瘤経肛門手術が1例
直腸瘤経腟手術+痔核根治手術が1例
です。
大忙しの一週間だったと言えるでしょう。
2010年に骨盤臓器脱手術をスタートして以来、過去最高の手術件数です。
ワタクシ10年以上昔に、新橋分院にいたんですけど、その時は週10件程度の手術をやってました。
でもこの時の手術は、すべて肛門疾患の手術だったんですよね。
骨盤臓器脱の手術は、肛門疾患の手術と比べて、手間も時間も数倍かかります。
(私の主観だけど)手術のプレッシャーも、骨盤臓器脱手術の方が上です。
だから「手術の大変さの総量」で言えば、たぶんこの週が、私の辻仲病院における過去最高ではないかと・・・
怒涛の6月でした。
6月は怒涛の一か月でした。
なぜか6月って、毎年忙しい気がします。
祝日が無いのも影響してるんでしょうね。
この月は手術予約がびっしり入ってて、外来受診者数も多かったので、あわただしい日々が続いてました。
そして7月に入ってから、患者さんが次々と退院してゆき、平常運転に戻ってきました。
これから夏に向けて、平和な日々が続くといいんですが(笑)
でも決して無理しない・・・
わたくし事で恐縮ですが・・・
ワタクシ、「決して無理しない」と決めています。
過去に頑張りすぎて、体を壊したことがあるんです。
無理しすぎて倒れて手術から撤退・・・みたいな事態だけは、避けないといけません。
私も困るけど、家族も困るし、手術を待ってる患者さんも困るし、減収になって病院も困るし、そしたら病院職員も困るかもしれませんよね。
そして、「常に一定の余力を残しておくこと」が、大事だと思っています。
手術を日常的に手掛けていると、ときどき不測の事態が起こることがあります。
このとき限界ギリギリまで仕事を入れてたら、すぐに破綻してしまいます。
だから今週のように9件手術というのは、たぶん今回限りです・・・
バイクとかロードバイクとか、若い頃には乗っていたんだけど、ここ十数年はひかえています。
現役で手術や内視鏡をやってるあいだは、乗らないと決めたんです。
もし転倒負傷して、手術や内視鏡ができなくなったら、いろんな人に迷惑がかかります。
これって回避できるリスクなんだから、こんなことで本業に支障をきたすようなことがあったら、プロ失格だと思うんです。
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科