新横浜駅最上階です。意外に立派(失礼w)
おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。
患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。
手術を7例行いました。
この週は、子宮脱+膀胱瘤の手術を7例行いました。
全員順調に経過して、予定通りの退院です。
安定感は誰にも負けません(笑)
当院への受診をお勧めする人・しない人
当院骨盤臓器脱外来には、毎週たくさんの人が受診されます。
とくに新患の方は、予約を入れてから受診の日まで、だいぶお待たせしています(ごめんなさい・・・)
そうやってようやく受診したのに、自分の求める医療と違ってたら悲しいですよね。
ということで、当院での骨盤臓器脱診療をお勧めする人・しない人について、あらかじめ示しておこうと思います。
当院への受診をお勧めする人
当院骨盤臓器脱外来への受診をお勧めする人は・・・
- 実績の多い病院で手術を受けたい人
- ダメージが小さく安全な手術を受けたい人
- 一度の手術で治したい人
- メッシュを使わずに治したい人
- 直腸肛門疾患を同時に治したい人
などです。
ちょっと補足してみます・・・
①実績の多い病院で手術を受けたい人
当院は、全国トップクラスの骨盤臓器脱手術を手がける専門病院です(参照)
千葉県茨城県の、婦人科クリニック・大学病院・基幹病院などから、多数の紹介をいただいてます(ありがとうございます)
②ダメージが小さく安全な手術を受けたい人
経腟手術では、全例で子宮を温存し、原則メッシュを使わず、手術時間も短くてすみます(1時間ちょっと)
骨盤臓器脱手術の中で、もっとも侵襲(ダメージ)が小さい術式のひとつだと思います。
またこの術式では、99%の人が大きなトラブル無くだいたい予定通りに退院できています。
③一度の手術で治したい人
ここ数年で手がけた骨盤臓器脱手術(子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤・膣脱)では、約99%の人が一度の手術で完治しています。
100%を達成している病院は全国どこにも無いでしょうが、限りなく100%に近づくべく改良を重ねています。
④メッシュを使わずに治したい人
メッシュとは、「プラスチック繊維を編み込んで作ったシート」のことです。
当院の経腟手術では、原則として「↑メッシュを使わない手術」を行っています。
99%以上の方で、メッシュを使わずに治すことができています。
⑤直腸肛門疾患を同時に治したい人
骨盤臓器脱には、直腸肛門疾患(直腸脱・痔核など)を合併することがよくあります。
この場合、一度の手術で両方治すことが可能です。
別々の病院で何度も手術を受ける必要はありません。
・・・以上です。
手術に特化していますが(笑)、そういう方向性でやってるので、ご容赦いただけたらと。
当院への受診をお勧めしない人
いっぽう、当院への受診をお勧めしない人は・・・
- 診察にたっぷり時間かけてほしい人
- 手術を考えていない人
- すぐに手術を受けたい人
- 海外発の最新鋭手術を受けたい人
などです。
このような方はどうするのがいいか、その対案も含めて解説してみます。
①診察にたっぷり時間かけてほしい人
受診者が多いので、一人の患者さんに割ける時間には上限があります。
だから「とことん話を聞いてほしい」という要望には、お応えできないと思います。
長大な質問リストを用意してくる方もいますが、これも対応は無理です。
「私だけたっぷり時間を取って対応してほしい」というのであれば、自由診療(健康保険が効かない)クリニックを受診した方がいいかもしれませんね。
②手術を考えていない人
手術を考えておらず、ペッサリーなどの保存的治療を希望している方であれば、わざわざ当院を受診する価値は低いです。
お近くの婦人科にペッサリー対応をお願いしたほうが、すぐに受診できるし、その後の通院も楽ですよ。
いずれ手術を考えるようになったら、当院に紹介してもらえばいいんです。
③すぐに手術を受けたい人
現在ワタクシ、多数の手術バックオーダーを抱えています。
ですから、予約を入れてから手術日まで、ある程度お待ちいただく必要があります。
(ただし重症例とかで手術を急ぐ人はなんとかします)
「どうしても早く手術を受けたい」という方には、他の病院へ紹介することも可能です。
④海外発の最新鋭手術を受けたい人
我々は、「海外から導入されたばかりの最新鋭手術」ではなく、「現時点でもっとも成績良く信頼置ける手術」を提供する方針でやっています。
そういう「↑最新鋭」を希望するのであれば、最初から大学病院とかを受診した方がいいと思います。
赤木一成
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科