おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。
患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。
手術を7例行いました。
この週は、↑子宮脱+膀胱瘤の手術を7例行いました。
例によって、大きなトラブルなく経過し、皆様ほぼ予定通りの退院です。
こんな感じで、いつもどおり病棟は平和でありました。
ワタクシ冬場の病棟は暑いから、用事すんだらさっさと涼しい場所に脱出するんですけどね・・・(笑)
手術までの待ち期間にやっておくこと。
骨盤臓器脱外来を受診して、手術予約を入れた方から、ときどきこんな質問が来ます。
「入院までどんなふうに生活すればいいですか?」
「やっておくことはありますか?」
・・・まず、入院までは普通に生活しててOKです。
運動や力仕事の制限も、特にありません。
やっておくことも、これといって無いです。
(もちろん喫煙者であれば禁煙が必要ですが、喫煙者はほとんどいないですね・・・)
ひとつあるとしたら、「肥満の方はダイエット」くらいですかね。
少々ぽっちゃりしてるくらいなら問題ないんですけど、重度肥満の方はダイエットしたほうがいいですよ。
太ってるのって、手術するときに、なにひとついいことが無いからです。
糖尿病の人が多く、免疫力が落ちている
心疾患を合併していることが多い
採血や点滴が大変
麻酔のリスクが高くなる
手術も難しくなる
呼吸器のトラブルも起こりやすい
エコノミークラス症候群のリスクも高くなる
術後の尿失禁も起こりやすくなる・・・
このサイトで、自分のBMIを調べてみてください。
BMIが30超えている人は要注意です。
入院までしばらく待ち期間があるので、それまで頑張ってダイエットしてくださいませ。
以下余談です。
以下、余談です。
今回はダイエットの話題だったので、昔のこんなできごとを思い出しました・・・
初回の診察
↑こちらが、子宮脱手術を希望されている、Aさんです。
身長が150㎝くらいなのに、体重が70㎏以上あります。
先述したように、太ってるのって、手術するときになにひとついいことがありません。
ということで・・・
手術予約を入れてから、手術まで3か月くらい(当時)あるので、それまでダイエットをお勧めしました。
ワタクシ「がんばって手術までに体重を5㎏減らしましょうね」
Aさん「わかりました頑張りまぁす♡」
おお、素晴らしい返事です(笑)
これならきっと上手くいくことでありましょう。
さてさて入院当日・・・
さてさて3か月後。Aさんが入院してきました。
頑張ってダイエットしてきましたか?
・・・・・・
体重ふえとる・・・
Aさん「手術にそなえて栄養つけてきました。てへ♡」
ワタクシ「・・・」
こんな方、ほんとにいらっしゃいました。
まあ、ノリが明るい患者さんが多いのは、骨盤臓器脱外科のいいとこなんですけどね・・・
あっ、もちろん頑張って安全に手術して、予定通り退院していかれましたですよ(笑)
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科