おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科の赤木一成です。
週末は例によって、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。
これはリアルタイムの記録ではなく、ちょっと前の「一週間のできごと」の記録です。
子宮脱や膀胱瘤の手術を5例行いました。
今週の骨盤臓器脱手術は6例でした。
このうち5例が、いつもの子宮脱や膀胱瘤の手術です。
例によって、すべて問題なく終わり、全員が予定通りに退院していきました。
重症の子宮脱の人では、子宮をしっかり挙上する必要があるので、しばらく痛みを訴える人がいます。
でもこの痛みは、退院する頃にはほとんど軽快します。
そして3週間後の外来で、痛みを訴える人はほぼ0になります。
だから痛みについては、そんなに心配はいりません。
膀胱瘤手術+痔瘻手術を1例行いました。
残り1例、めずらしい手術を手がけました。
骨盤臓器脱に↑痔瘻(じろう)を伴っている患者さんです。
骨盤臓器脱(子宮脱や膀胱瘤)に、直腸肛門疾患を合併することがよくあります。
ただしこの場合、合併するのはほとんど痔核(上図右)か直腸脱(上図左)です。
今回は、骨盤臓器脱に痔瘻を伴っていました。
これまで1400件以上の骨盤臓器脱手術を手がけてきましたが、このケースは初めてです。
骨盤臓器脱は、例によってメッシュを使わない経腟手術を行いました。
痔瘻はシートン法で対処しました。
わたくしこれまで、シートン法は何百例も手掛けてきたので、問題なくできます(証拠です・・・)
術後経過は問題なく、予定通り退院していきました。
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科