わたし、子宮脱みたいで、病院を受診したいんです。
どの診療科に行ったらいいかわからなくて困ってます。 婦人科でいいのかしら? |
こんな疑問に答えます。
おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科の赤木一成です。
わたくし何人もの骨盤臓器脱の患者さんを診察しています。
そこでよく言われるのが、「どこを受診すればいいかわからなかった」という言葉なんです。
骨盤臓器脱専門外来・女性泌尿器科・ウロギネ科などを受診してください。
たしかにそうですよね。
骨盤臓器脱の外来って、いろんな呼び方があって、わかりづらいです。
私が思いつく限りでも、骨盤臓器脱専門外来・女性泌尿器科・ウロギネ科など、いろんな呼び方があるんです。
眼科とか皮膚科みたいに、「だれでも迷わず受診できる」という感じではありません。
たとえば「骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤)」とでも書いてあれば、患者さんにもわかりますよね。
でも「女性泌尿器科」だと、ちょっと迷いそうです。
尿失禁とかは大丈夫そうだけど、骨盤臓器脱をここで診てくれるのか、素人にはよくわかりません。
そして「ウロギネ科」ともなると、何をやってるところなのか、素人にはさっぱりわかりません。
私個人は、この言葉は使わないようにしています・・・
わからなければ、とりあえず婦人科を受診すれば、専門病院を紹介してくれるはずです。
もしあなたの症状が骨盤臓器脱らしくって、どこに行けばいいかわからなかったら、お近くの婦人科の外来を受診されてはいかがでしょうか。
婦人科のドクターであれば、骨盤臓器脱を専門としている病院を紹介してくれるはずです。
骨盤臓器脱のみならず、関連する病気もすべて対応できる施設がベストです。
骨盤臓器脱って、子宮脱や膀胱瘤だけ対応していればいいわけではありません。
↑子宮脱には直腸脱や痔核が合併することもよくあるし・・・
↑直腸瘤は肛門側からの手術が必要となることもあるし・・・
婦人科疾患(子宮筋腫や卵巣嚢腫など)や、泌尿器科疾患(排尿障害)を合併することもあるんです。
「子宮脱は手術できるけど、痔核手術は他の病院に行ってください」とか、
「直腸脱は手術するけど、子宮脱は対応できない」とかだと、患者さんは困りますよね。
辻仲病院では、大腸肛門外科・婦人科・泌尿器科の3つの診療科が連携して、一度の手術ですべての病気を治す方針としています。
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科