おはようございます。
脱クリニック・医師の赤木一成です。
今回は、「骨盤臓器脱術後の再発パターン」について、お話させていただきます。
マニアックな話題で恐縮ですが、よろしければお付き合いください・・・
昔と今では、再発パターンが異なっている

ワタクシ毎年、年間10例程度の、「再発症例の再手術」を手がけています。
自分が手術して再発したケースは、年に1例くらい。
あとはすべて、他院で手術を受けて、再発したケースです。
この術後再発って・・・
昔と今では再発パターンが異なっています。
かつての再発は、従来法と膣閉鎖術の術後ばっかり
私が骨盤臓器脱手術に参入したのは、2010年です。

当時の再発症例は・・・
このふたつの術後ばっかりでした。
当時の骨盤臓器脱手術って、この二つが主流だったんだから、まあ当然のことではありますが。
そして近年では・・・
この二つの術後再発症例は、あまり見かけなくなりました。
全国的に、腹腔鏡下仙骨膣固定術が主流になってきて
従来法と膣閉鎖術はマイナーになってきたのが、その理由です。
最近は、腹腔鏡手術の術後再発がメインになってる
最近よく見かけるのは(というか大半がコレ)・・・
腹腔鏡下仙骨膣固定術(ロボット手術を含む)の術後再発です。

腹腔鏡下仙骨膣固定術では、↑メッシュ(青線)を膣の前壁(膀胱側)と後壁(直腸側)に縫い付けて固定します。
ここで、「前壁側(膀胱側)メッシュ」の固定が外れると・・・

↑こんな感じで、膀胱瘤が再発してきます。
いっぽう、「後壁側(直腸側)メッシュ」の固定が外れると・・・

↑こんな感じで、直腸瘤が再発してくるわけです。
再発例の再手術は経腟手術で
このような再発例に対して、再手術を行うには、メッシュ無し子宮温存経腟手術がベストと考えています。

もういちど腹腔鏡下仙骨膣固定術(経腹手術)を行う、というプランも、考えられるんですケレドモ・・・
腹腔内(おなかの中)は、強く癒着していることが予想されるし
おなかの中にもう一枚メッシュ(異物)を入れるのもイヤじゃないですか。

いっぽう↑メッシュ無し子宮温存経腟手術であれば、腹腔内の癒着は関係ないし
メッシュも使わずに治せますからね。
(ただし膣壁に傷ができるので、性交障害が生じる)

以上です。
この「再発症例の再手術」、いまのところ全例、一発で治せてます。
よろしければご相談ください。
赤木一成 脱クリニック