骨盤臓器脱手術の退院後:診察時に何を見てるの? 通院って必要?

 

子宮脱の手術を受けて、予定通り退院しました。

今回はじめて、退院後の診察を受けました。

先生は診察の時に何を見てるの? 

通院って必要?

こんな疑問に答えます。

 

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

わたくし毎日毎日、骨盤臓器脱の手術をしています。

よってたくさんの術後患者さんを、毎週診察しています。

 

退院後の診察で、医師はどこを注意して見ているのか、何を考えているのか、気になる方がいらっしゃるかもしれませんね。

解説してみることにしました。

 

骨盤臓器脱術後の通院では、問診と触診で多くの項目をチェックします。

まず、骨盤臓器脱外来の診察室に入っていただきます。

 

ここから服を脱いで診察台に乗り、診察の態勢になります。

 

問診

ここでまず、簡単に問診を行います。

 

調子はどうか。問題ないか。

痛みはないか。

排尿排便の具合はどうか。

 

・・・こんなことを聞いていきます。

 

触診

続いて、軽く触診を行います。

 

傷の治り具合はどうか。

出血は大丈夫か。

肉芽はできてないか。

再発してないか。

癒着してないか。

変形してないか。狭くなってないか。

糸やメッシュは露出してないか。

 

・・・こんなことを確認しています。

 

ちょっと触っただけで、必要な情報がすべて得られるんですね。

 

また必要に応じて、クスコという器具で、中を観察することもあります。

 

もし異常が見つかったら、即座に手を打ちます。

 

問診と触診で、もし異常が見つかれば、必要な手を打っていきます。

 

排尿がおかしければ尿検査、

少し癒着があれば剥がしてきれいにする、

もし出血があるなら止血・・・

 

こんな感じです。

 

「診察が簡単に終わった」と不安に思うことはないですよ。

きっちり診てます(笑)

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科