よくわかる骨盤臓器脱:サイトの内容を1ページにまとめてみた(笑)

やっぱり夏はこれぢゃ!(ふたたび登場)

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

今回は、「当サイトの内容を要約するとどうなるか」というテーマで、お話させていただきます。

 

現在、投稿数が約400本ありますから・・・

全部目を通すのは、まあ無理ですよね。

 

ということで、非常におーざっぱではありますが・・・

当サイトの内容を、1ページにまとめてみようと思います。

 

骨盤臓器脱は自然に治ることはありません。

 

まず、これです。

 

骨盤臓器脱は自然に治ることはありません。

ずっとこのままか、悪化するかのどちらかです。

 

骨盤臓器脱には3つの対処法があります。

 

骨盤臓器脱への対処法は、おおきく3つあります。

 

①骨盤底筋体操

 

ごく初期の骨盤臓器脱であれば、骨盤底筋体操をお勧めしています。

「治す」んじゃなくって、「進行を遅らせる」という意味合いです。

 

手術やペッサリーの適応でもないし

せっかく受診してくれたのに「何もしないでいいですよ」とも言いづらいから・・・

まあ、消去法ですね。

 

ただですね・・・

体操を何か月も何年も続けられる人って、ホントにいるんでしょうか?

 

②ペッサリー

 

ペッサリーで骨盤臓器脱が治ることはありません。

 

「手術が嫌だからペッサリー」っていうのはおすすめしません。

  • 通院の手間と費用がかかり、長期的には早めに手術を受けるより高くつく。
  • 年とともに通院が大変となる。
  • 通院が面倒だからと入れっぱなしにしてたら、おりもの出血悪臭に悩まされる。
  • 長年粘ってから手術を受けようと思っても、全身状態が悪くて手術を断られたりする。
  • 手術を受けられても、癒着で手術リスクが高くなってることが多い。

 

とまあ、なにひとついいことないわけです。

 

ペッサリーは、「いま忙しくて手術を受けられない人が、一時的な”つなぎ”として使用する」のが賢明ですよ。

 

③手術

 

骨盤臓器脱を根本的に治すには、手術しかありません。

 

当院では骨盤臓器脱の術式として、3種類を用意しています。

過去に6種類の手術を手がけてきて、淘汰が進んだ結果、3種類が生き残って現状に至ります)

 

患者さんの状態に応じて、この3種類の中から最適な術式を提案しています。

  1. 性生活が無い人であれば、術式は「メッシュ無し子宮温存手術」一択だと思っています。
  2. 性生活がある人で、若い人に多い「子宮頸管延長型」であれば、マンチェスター手術をお勧めしています。
  3. 性生活がある人で、膀胱瘤や直腸瘤が大きい人に限り、腹腔鏡手術を考慮します。

 

この「術式選択基準」は、病院によってバラバラで、統一した基準があるわけではありません。

 

そもそも、病状に応じて術式を使い分けられる病院って、全国的にも少ないんです。

大半の病院は、「ひとつの術式(多くは腹腔鏡手術)」一本槍です。

 

薬を選択するのと違って、手術は「ひとつの術式」に熟達するだけでも大変な事なんだから、まあ仕方ないことではありますが。

 

手術を受けるなら、我々のところ、お勧めします(笑)

 

以下、当院骨盤臓器脱外科の「強み」です。

 

  • この領域の手術件数は年間450件以上(全国屈指の件数です)
  • 「骨盤臓器脱+直腸肛門疾患」の同時手術を日常的に行う
  • (片手間ではなく)骨盤臓器脱手術に特化した医師が担当
  • 経腟手術ではメッシュ(異物)を使わず治せる
  • 3種類の術式から最適なものを提案(上述)
  • 外科・婦人科・泌尿器科が必要に応じて連携

 

自分が言うのもなんですが・・・

これらの条件を揃えた病院って、全国を見回してみても、他にはほぼ存在しないと思っています。

 

 

 

以上、当サイトの「おおざっばダイジェスト」でした(笑)

 

 

赤木一成

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科