おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
週末なので、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。
患者さんを特定できないよう配慮して、数週間前の日常を描写しています。
手術を8例行いました。
この週は、子宮脱+膀胱瘤の手術を7例行いました。
また、直腸脱手術を1例行いました。
この直腸脱手術、昔は惨憺たる苦労を重ねてきたんですけど、今では安全性・成績ともに満足できる域に達しつつあります。
2000例に到達
↑メダルをいただきました(笑)
わたくしごとで恐縮ですが・・・
このたび、骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤・膣脱)の手術経験数が、2000例に到達しました。
すべて術者としての執刀数です(直腸脱は約400例)
多くの患者さんに受診していただき、ありがたい限りです。
また千葉県茨城県を中心とした、いろんな医療機関(婦人科クリニック・基幹病院・大学病院)からも、日常的に紹介をいただいてます。
これからもよろしくお願い申し上げます。
骨盤臓器脱外科立ち上げ当初の目標と達成状況。
当院が骨盤臓器脱の診療部門をスタートしたのは、2010年の事です。
私がボス(故・辻仲康伸院長)から、立ち上げを指名されました。
元々は、大腸肛門科の専門診療(直腸肛門領域の手術・大腸内視鏡)に没頭していたのですが・・・
「やる以上は全力で取り組んで、辻仲病院を最強の骨盤臓器脱専門病院にしよう」と、志を立てました。
立ち上げ当初に掲げたコンセプトは、↑これです。
具体的には、「↑これらの疾患をすべて一度に治せるようになろう」と考えました。
そして、手術で追求しているテーマは、↑これです。
もともとは経会陰手術(経腟手術・経肛門手術)からスタートしたんですけど、いつしか他のドクターも複数参加してくれて、経腹手術(腹腔鏡手術)も手掛けるようになりました。
現在では、骨盤臓器脱・直腸脱の両方に対し、経会陰手術と経腹手術の両方を「日常的に」行うようになっています。
おそらく国内では、ほとんど唯一無二ではないかと思われます。
そして手術件数も年を追うごとに増加してゆき、近年では年間400例を超えるようになりました。
まとめますと・・・
- 女性骨盤底領域のあらゆる脱出疾患をいっぺんに治す
- あらゆる治療手段(経会陰手術・経腹手術)を完備する
- 全員を重大トラブル無く予定通りに退院させる
- 全員を一度の手術で再発させずに治す
- 経膣手術ではメッシュを使わず治す
- 全国トップクラスの手術件数を手がける
12年間やり続けた結果、↑立ち上げ当時に思い描いていた目標は、いずれも99%くらい達成できているようです。
ボスがご存命であれば、きっと喜んでくださったことでしょう。
これからも研鑽を重ねて、限りなく100%に近付けていく所存です。
力を貸してくれたスタッフや同僚ドクターや経営陣の皆様、そして当院を信用し紹介して下さった医療機関の先生方に感謝したいと思います。
次は、3000例ですかね・・・(笑)
赤木一成
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科