人生の重大テーマと趣味と生涯現役の話。今週の骨盤臓器脱手術は7例

↑名護市役所です。ラピュタの世界・・・

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

例によって、「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。

これは数週間前の日常の描写です。患者さんを特定できないよう配慮しています。

 

子宮脱膀胱瘤の手術を7例行いました。

子宮脱+膀胱瘤の手術を7例行いました。

 

一名、手術翌日に少量出血がありましたが、止血用の綿を留置しただけでOKでした。

 

甲信越地方からお越しの方が一人いらっしゃって、この方だけ長目の入院を設定していましたが、全員ほぼ順調に経過して予定通りの退院です。

 

「人生の重大テーマ」と「趣味」と「生涯現役」の話。

 

今週はネタを思いつかなかったので、「趣味と仕事」について書かせていただきます。

骨盤臓器脱と無関係のネタで恐縮ですが、もしよろしければ、お付き合いください・・・

 

みなさま人生の中で、「本腰入れて取り組んで、絶対モノにしてやる!」と覚悟して取り組んだ対象がいくつかおありだと思います。

 

私もいくつかあります。

・高校~大学時代の最重要課題だった、医学部受験~医学の勉強~医師国家試験

・30代のメインテーマだった、大腸内視鏡直腸肛門手術

・そして2010年から今まで没頭してきた、骨盤臓器脱手術

 

いずれも10年がかりで取り組んだ、私にとっての重要テーマであり、(僭越ながら)それなりの結果を出すことができたと思ってます。

 

でもこれって、本業ばっかりですよね。趣味が含まれてません。

 

私の場合、「趣味に本腰入れて取り組もう」と考えても、ブレーキがかかってしまって、うまくいかないんです。

 

「趣味をどれだけ頑張っても、その道の本職には全然かなわないんだから」とか、

「趣味頑張るより仕事頑張る方が、収入得られるし、世の中の役に立つよね」とか、

「本業そっちのけでこんなことに熱中してていいのか?」とか思ってしまって・・・

 

「だったら本業頑張った方がいいよね」となってしまうんですよね。

 

そしてもうひとつ。これは私の場合ですけど、

「手術や大腸内視鏡を完遂したときのような達成感は、趣味では得られない」というのもありました。

 

 

ということでわたくし、過去にはいろんな趣味に手を出してきたんですけど・・・

 

今やってる趣味は、気軽にできるようなものばかりです。

ネットとか、読書とか、水泳とか、旅行とか。

 

「趣味」というより、「息抜き」ですね。

 

なんだかんだで、手術や大腸内視鏡をやってるのが、いちばん楽しいんでしょう。

 

若くしてリタイアしてもつまらないのでは?

 

FIRE(Financial Independence and Retire Early)という言葉が、最近はやってます。

「若いうちに資産形成して早期リタイアしよう」という生き方です。

わが国では、このお方が有名ですね。

 

でもですね、資産形成はともかく・・・

若いうちにリタイアしても、つまんないんじゃないの?」と私は思うんです。

 

じっさい休暇とって旅行に行ったら、最初の数日は気楽で楽しいけど・・・

一週間くらいで退屈になってきて、病院に戻って手術や大腸内視鏡やりたくなってくるんですよね。

 

ということでワタクシ、FIREとは正反対の、「生涯現役」がいいと思っています。

体が動く限り、世の中のお役に立ち続けましょう。

 

「いつまで現役でやるつもりなの」ですって?

ワタクシ何人もの辻仲病院スタッフに、「将来もし骨盤臓器脱になったら俺が治しちゃる!」って言ってるんです。

40年後くらいの話になりそうだけど、そこまで続けられたらと・・・(笑)

失礼しました。

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉 骨盤臓器脱外科