術後に緊急事態ってあるの? 記事更新の頻度。今週の臓器脱手術は7例。

富士スピードウェイサーキットを走行中。実は誰でも走れます・・・

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

週末なので、例によって「一週間の骨盤臓器脱手術記録」を書きます。

患者さんを特定できないよう、数週間前の日常を描写しています。

 

子宮脱膀胱瘤の手術を7例行いました。

 

この週は、子宮脱+膀胱瘤の手術を7例行いました。

特にトラブル無く、全員ほぼ順調に経過して、だいたい予定通りに退院していきました。

 

技術が安定していくにつれて、何も起こらない平和な日々となっていきます。

また、骨盤臓器脱手術は原則として、すべて予定手術です。

緊急事態で呼び出されることは、めったにありません。

予定を立てやすいのが、この分野のいいところですね(笑)

 

術後に緊急事態ってあるの?

手術に関連したもの

 

とはいえ年に数回くらい、病棟から緊急連絡が来ることがあります。

この緊急連絡、ほとんどが「術後出血」によるものです。

 

この術後出血、大半が直腸肛門手術(直腸脱や痔核)の術後に生じます。

直腸肛門は排便があるから休めなくて、排便時にも力がかかって、しかも血流の多い場所だから、どうしても一定頻度で出血があるんですよね。

 

いっぽう、子宮脱膀胱瘤の術後出血はめったにありません。

あったとしても、ジワジワ少量出血のことが多いので、対処を急ぐことは多くありません。

 

この「直腸脱や痔核の術後出血」ですが・・・

全国の専門医が長年にわたって試行錯誤してきて、昔よりだいぶ状況は改善してるんですけど、いまだに0にはできていません。

このフィールドを専門とする医師の宿命といえるでしょう。

 

手術自体とは関係ないもの

手術手技と無関係の急変については、この10年で3回ほど緊急連絡があったと思います。

心肺系とか、脳神経系とか、そっちの異常ですね。

 

術前に最善の検査を行ってはおりますが、80歳90歳の高齢者になると、やっぱり不測の事態が起こる可能性は0ではありません。

 

週に一本、記事をアップしています。

 

骨盤臓器脱の記事を、週一本アップしています。

この記事を作るのに、一本あたり30分~1時間くらいかかります。

 

昨年は記事を毎日アップしてたんですけど、これが思ったより大変でした。

ブログとかyoutubeを毎日アップし続けてる人って凄いんだなーと、あらためて実感した次第です。

 

昨年はコロナ禍で、急に空き時間が増えたので、毎日アップが可能でした。

でも現在は、手術件数が完全に元に戻っているので、週一本にペースを減らしています。

 

いまのところ負担なく続けられてるから、私にはこれくらいのペースが合ってるようです。

ブログに時間を割きすぎて、本業に影響が出てしまったら、本末転倒ですからね。

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉 骨盤臓器脱外科