骨盤臓器脱手術が専門です②:手術のアイデアがひらめく瞬間

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

今回は、わたくしごとで大変恐縮ですが、よろしければお付き合いください。

骨盤臓器脱手術が専門です:絞り込め。掘り下げろ。そしてずっと続けろ。の続編です。

 

わたくしこれまでに、1400件を超える子宮脱や膀胱瘤の手術を手がけてきたんですけど、その過程でたくさんの課題に遭遇してきました。

その課題の解決法について、お話させていただきます。

 

初級者のうちはコピーで解決するけど、いずれそれでは頭打ちになってくる。

 

初級者のうちは、先人のやってることを、そのままコピーするのが最善です。

それが一番手っ取り早くて、正解ですから。

 

そして一定レベルに到達すると、こんどは誰もやってないような、どこにも書いてないような、そんな課題に直面するようになります。

 

 

わたくし、骨盤臓器脱手術(経腟手術)と直腸肛門病手術(経肛門手術)の両方を、日常的に手掛けています。

 

他にそんなことしてる医者って、全国にもほぼいないので、参考事例の無い課題に遭遇することがあるんです。

そういう時は、自分なりに考え抜く必要があります。

 

骨盤臓器脱手術で新たな課題に遭遇したときに、いつも行うアイデア探し。

そんな課題に遭遇したらどうするか?

どうやって、解決のためのアイデアを見つけるのか?

 

私の場合、いつもやり方は決まっています。

 

まず入手しうるかぎりの文献を、数十本集めまくって、一気に読破します。

ターゲットは絞られているので、文献を読むのはそんなに時間はかかりません。

ただしこれで、自分が求めているピンポイントの答えが見つかることはまれです。

 

同時にyoutubeとかで、骨盤臓器脱の手術動画を見まくります。

ときどきヒントが見つかることがあるんです。

 

次に、一生懸命考え抜いてみたりします。

でもこの「一生懸命考えてる時」に、ブレイクスルーのアイデアを思いつくことはありません。

 

ブレイクスルーのアイデアがひらめくのは、いつも変なタイミング。

 

ブレイクスルーのアイデアがひらめくのは、決まって「他のことをやってるとき」です。

私の場合、お風呂の時か、運転中か、泳いでるときです。

 

いずれも、即座にメモすることができません。

そしてちょっと油断すると、ひらめいたアイデアが消滅して、二度と思い出せなくなる可能性があります。

 

だからいったん「〇〇」というアイデアがひらめいたら、「〇〇!、〇〇!」と、ひらめいたキーワードを唱えつつ、メモできる場所へダッシュです。

 

はたから見たら、相当アブナイ人です。

でもこうやってひらめいたアイデアは、だいたい「当たり」なんです。

 

そして、驚愕すべき本に遭遇した。

 

これって自分だけなのか?と思ってたら、あるとき、驚愕すべき本に遭遇しました。

 

↑この「アイデアのつくり方」の内容って、私の「アイデア発現プロセス」そっくりではないですか!?

 

ということで、アイデアを思いつきたい方がいらっしゃれば、まずこの本を読むことをおすすめします。

私は遠回りをいたしましたので・・・

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科