おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
今回は、わたくしごとで大変恐縮ですが、よろしければお付き合いください。
骨盤臓器脱手術が専門です:絞り込め。掘り下げろ。そしてずっと続けろ。の続編です。
わたくしこれまでに、1400件を超える子宮脱や膀胱瘤の手術を手がけてきたんですけど、その過程でたくさんの課題に遭遇してきました。
その課題の解決法について、お話させていただきます。
初級者のうちはコピーで解決するけど、いずれそれでは頭打ちになってくる。
初級者のうちは、先人のやってることを、そのままコピーするのが最善です。
それが一番手っ取り早くて、正解ですから。
そして一定レベルに到達すると、こんどは誰もやってないような、どこにも書いてないような、そんな課題に直面するようになります。
わたくし、骨盤臓器脱手術(経腟手術)と直腸肛門病手術(経肛門手術)の両方を、日常的に手掛けています。
他にそんなことしてる医者って、全国にもほぼいないので、参考事例の無い課題に遭遇することがあるんです。
そういう時は、自分なりに考え抜く必要があります。
骨盤臓器脱手術で新たな課題に遭遇したときに、いつも行うアイデア探し。
そんな課題に遭遇したらどうするか?
どうやって、解決のためのアイデアを見つけるのか?
私の場合、いつもやり方は決まっています。
まず入手しうるかぎりの文献を、数十本集めまくって、一気に読破します。
ターゲットは絞られているので、文献を読むのはそんなに時間はかかりません。
ただしこれで、自分が求めているピンポイントの答えが見つかることはまれです。
同時にyoutubeとかで、骨盤臓器脱の手術動画を見まくります。
ときどきヒントが見つかることがあるんです。
次に、一生懸命考え抜いてみたりします。
でもこの「一生懸命考えてる時」に、ブレイクスルーのアイデアを思いつくことはありません。
ブレイクスルーのアイデアがひらめくのは、いつも変なタイミング。
ブレイクスルーのアイデアがひらめくのは、決まって「他のことをやってるとき」です。
私の場合、お風呂の時か、運転中か、泳いでるときです。
いずれも、即座にメモすることができません。
そしてちょっと油断すると、ひらめいたアイデアが消滅して、二度と思い出せなくなる可能性があります。
だからいったん「〇〇」というアイデアがひらめいたら、「〇〇!、〇〇!」と、ひらめいたキーワードを唱えつつ、メモできる場所へダッシュです。
はたから見たら、相当アブナイ人です。
でもこうやってひらめいたアイデアは、だいたい「当たり」なんです。
そして、驚愕すべき本に遭遇した。
これって自分だけなのか?と思ってたら、あるとき、驚愕すべき本に遭遇しました。
↑この「アイデアのつくり方」の内容って、私の「アイデア発現プロセス」そっくりではないですか!?
ということで、アイデアを思いつきたい方がいらっしゃれば、まずこの本を読むことをおすすめします。
私は遠回りをいたしましたので・・・
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科