一見、礼拝室のように見える当院会議室ドアw
おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
10月に手がけた手術は31例でした。
月初めなので、「先月の骨盤臓器脱手術記録」を振り返ります。
先月(2023年10月)に、ワタクシが術者を務めた手術は、31例でした。
このフィールドでは全国最多クラスの件数ではないかと。
31例の内訳は・・・
↑骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤・膣脱)の経腟手術が27例
↑子宮脱+直腸脱の手術が1例
↑直腸脱の経肛門手術が2例。
その他、比較的小さな手術が1例でした。
もともと重症便秘の人で、術後の便通コントロールに苦労した人がいましたが・・・
それ以外は特にトラブルなく経過し、みなさま予定通りの退院でした。
また私とは別に、↑腹腔鏡チームが経腹手術を10例ちかく行っていました。
先生は腹腔鏡手術をやってくれないの?
この質問、たびたびいただきますので・・・
今回はこの点について、ちょっと触れてみます。
骨盤臓器脱手術には、↑「膣側から行う手術(経腟手術)」と「おなか側から行う手術(経腹手術=腹腔鏡手術)」があります。
当院では
経腟手術は、↑医師1人がソロ(+助手のスタッフ)でやっており、
経腹手術は、医師2~3人がチーム(+助手のスタッフ)でやってます。
私は経腟手術(あと直腸脱や痔核の経肛門手術も)に徹しており、経腹手術は腹腔鏡チームが担当しています。
と、いうことで。
ワタクシの患者さんが、おなか側から行う手術(経腹手術=腹腔鏡手術)を希望された場合には・・・
↓腹腔鏡チームのドクターに紹介することになります。
このとき、けっこうな頻度で言われるセリフが、↓これです・・・
ごめんなさい。
ワタクシ経腟手術に徹しており、経腹手術はやってないんです。
なんでかと言いますと・・・
まず、ワタクシ経腟手術からスタートして、長年やり続けてきた結果・・・
今では手術予約枠が経腟手術で一杯になっている、というのが一点。
当院には優秀な腹腔鏡チームがあるんだから、いまから私が経腟手術の件数減らして経腹手術やるより、最初から腹腔鏡チームにお任せした方が合理的ですよね。
そしてもうひとつ。ぶっちゃけワタクシ
「チームで共同でやる作業(経腹手術)」より、
「ソロで自分のペースで手先使う作業(経腟手術)」の方が集中できるから、性に合ってるんです・・・
と、いうことで。
経腹手術希望の方は、腹腔鏡チームに紹介させていただいてます。
技術も実績(年間症例数)も、安心してお任せできますよ。ご相談ください。
三つ子の魂百まで
以下、余談です。
ワタクシゴトで恐縮ですが・・・
子供の頃に思い描いてた「将来就きたい職業」って、みなさん覚えてますよね。
私の場合、(医師以外では)↑時計職人とか、ジュエリー職人とか、画家とかで・・・
これらはいずれも、「ソロで自分のペースで手先使う作業」なのでした。
そう考えたら、「三つ子の魂百まで」って、よく言ったもんだなあと思います。
赤木一成
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科