おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成と申します。
今回は、当院骨盤臓器脱外科の強みと弱みについて、赤裸々に語っていこうと思います。
強み①:骨盤臓器脱と直腸肛門疾患、両方の手術に対応できる。
これは当院骨盤臓器脱外科の強みとして、もっとも強調したいところです。
骨盤底領域の疾患には、骨盤臓器脱と直腸肛門疾患があり、当院はこの両方を専門としています。
だから「子宮脱と直腸脱(赤矢印)を合併」しているケースとか、「子宮脱と痔核(青矢印)を合併」するケースとかであっても、一度の手術で両方治すことが可能です。
ちなみに全国の大半の病院では、骨盤臓器脱と直腸肛門疾患どちらか一方に専念しており、両方の手術を「日常的に」行っているところはまれです。
強み②:多数の骨盤臓器脱手術・直腸肛門疾患手術・大腸内視鏡を行っている。
辻仲病院では・・・
骨盤臓器脱手術(子宮脱・膀胱瘤・直腸脱・直腸瘤)を年間400件、
直腸肛門疾患手術を年間4000件、
大腸内視鏡を年間20000件、
行っています。
骨盤臓器脱手術は、毎日のように行われています。
たとえば私の場合、週に5~7人の骨盤臓器脱手術を手がけています。
あなたが骨盤臓器脱手術で入院してきたら、常に何人かの仲間がいるということになります。
強み③:中規模病院なので、動きが速く小回りが利く。
当院は中規模病院なので、機動力があります。
たとえばCTやMRIを撮る必要が生じた場合、当院ではその日に撮影できることが多いんです。
これって大病院だと、数か月待ちになることもあるんです。
また他科のドクターに相談するのも容易です。
大学病院とかだと、コンサルト依頼の手紙を書いて、受診予約をして、受診日まで待って・・・というふうに手順を踏まないといけません。
いっぽう当院では、他科の先生のところに直接出向いて相談するだけで、即座に解決するんです。
弱み:総合病院ではないので、対応できない領域がある。
骨盤臓器脱の手術を受ける患者さんは、高齢者が多く、何らかの合併疾患を有していることが多々あります。
ときどき困るのは、循環器とか透析とかの対応です。
もし術後に、心不全とか腎不全とか生じた場合には、当院で対応することが難しいんです。
そのような場合には、循環器や透析の専門病院に、救急車で送る必要が出てきます。
ただし当院では、十分な術前検査を行い、私と麻酔科Dr.でダブルチェックを行った上で手術を行っています。
よって近年では、そのような事態はまず起こらないと言えるのですが、もしそうなった場合には当院で完結できないんですね。
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科