おはようございます。
辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。
骨盤臓器脱手術を受けた方からいただく質問の中で、最も多いものが、「運動」に関するものです。
「運動はいつから始めていいですか?」という質問が来るんです。
わたくし、すべて「2か月後」で統一しています。
一口に「運動」と言っても、いろいろありますよね・・・
運動って、いろいろなものがあります。
↑ラジオ体操みたいな軽い運動もあれば・・・
↑テニスみたいに走り回る運動もあります。
↑こんなのも・・・
骨盤臓器脱手術を受けたご婦人がやってる運動で多いのは、
ウオーキング、水中ウオーキング、ストレッチ、ラジオ体操、ヨガ・・・
このあたりです。
ランニングとか、サイクリングとか、そういう強度の高いスポーツは、やってる人はほとんどいませんね。
やっぱり70代80代が中心だからでしょう。
運動には、強度が弱いものも強いものもあります。
「骨盤臓器脱の術後に、どのスポーツが、どれだけ休養が必要か」なんて、医学的な根拠(エビデンスと言います)はありません。
だからそれぞれの医師が、経験に基づいて、「これくらいなら大丈夫かな?」と決めるしかないんです。
私は、軽い運動も激しい運動も、「2か月」で統一しています。
運動の種類で、一人一人の休養期間を変えるのは非現実的なんですよね。
(そんなことしたら混乱のもとになるんです)
いままで2か月で統一して、運動が原因による不具合は経験してないので、これでいいのかなと思ってます。
将来的には、もっと短くなっていくかもしれません。
骨盤臓器脱手術を受けたご婦人たちから、「謎の体操」について質問が相次いだ件。
ここからは余談です。
一時期、聞いたことない名前の体操について、質問が相次いだ時期がありました。
膀胱瘤手術を受けた、ご婦人Aさんからの質問。
「センセ、『くねくね体操』はいつから始めていいですかの?」
「くねくね体操」って、初めて聞いたんで、面食らいました。
「体をくねくねさせるのかな?」と思ったけれど、分かりません。
いつもの「2か月」お休みをおすすめしました。
これなら、失敗はないでしょう・・・
子宮脱手術を受けた、ご婦人Bさんからの質問。
次の患者さん(Bさん)が入ってきました。
「なあ、『がにがに体操』はもう始めていいかい?」
・・・わけがわからなくなってきました。
千葉県には、謎の体操がいろいろあるんでしょうか?
調べてみたら、謎が解けました(笑)
「これではまずい・・・」と思って、検索してみたんです。
そしたら謎が解けました(笑)
↑これが、「くねくね体操」です。
そしてこれが、「がにがに体操」でした。
ためしてガッテンで放送されてた体操だったんですね。
いや、観てないですから・・・
赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科