子宮脱や膀胱瘤の診断および治療方針の決定にあたって、いろいろな検査を行うことがある。
●排尿機能検査・膀胱造影検査
排尿困難・頻尿・尿失禁・残尿感などの排尿異常を認める場合には、排尿機能を検査する必要がある。
●腹部エコー・経腟エコー・MRI
骨盤臓器の脱出状態を確認する他に、婦人科疾患や尿路異常のチェックのために行うことがある。
骨盤臓器脱の検査:解説
子宮脱や膀胱瘤などの骨盤臓器脱で患者さんが受診した場合、病状を正確に把握するために、いろいろな検査を行うことになります。
上にいろいろな検査方法を示しましたが、すべての検査を全員に行うわけではありません。
たとえば膀胱瘤で排尿障害を生じている場合には、排尿機能検査や膀胱造影検査を行って尿路の評価を行う必要があります。
また子宮がんなどの婦人科疾患も検査しておく必要があります。
はじめに医師が患者さんを診察して、その病状に応じて必要な検査を行うことになります。
作成:赤木一成(辻仲病院柏の葉 医師)