直腸瘤を有している方の場合、直腸重積や直腸粘膜脱などの排便障害をきたす疾患や、痔核・裂肛といった肛門科疾患や、子宮脱・膀胱瘤といった婦人科・泌尿器科疾患を合併していることも多い。
大腸肛門科・婦人科・泌尿器科が協力して診療にあたることが重要となる。
直腸瘤を有している方は、他にもさまざまな病気を併発していることがよくある。
直腸重積や直腸粘膜脱などの排便障害をきたす疾患を合併していることが多い。
便通が異常となるので、痔核や裂肛などの肛門疾患を合併していることも多い。
膀胱瘤や子宮脱といった婦人科や泌尿器科の病気を併発していることもよくある。
(図は膀胱瘤を合併している場合を示す)
直腸瘤に合併する病気は?:解説
直腸瘤に合併する疾患には、いろいろなものがあります。
・大腸肛門の疾患
排便障害:直腸重積、直腸粘膜脱、骨盤下垂など
肛門疾患:便通が異常となるので、痔核や裂肛を伴うことも多い。
・婦人科系の疾患
子宮脱や膣脱など
・尿路系の疾患
膀胱瘤など
直腸瘤を有している方の場合、直腸瘤以外の疾患を併発していることもよくあります。
とくに排便障害を訴えている方の場合には、直腸瘤のほかにも直腸重積などの直腸肛門疾患を合併していることは普通にあることです。
さらに便通異常をきたしているために、痔核や裂肛の合併も普通にみられます。
またこのような場合には、子宮脱や膀胱瘤といった婦人科や泌尿器科の病気も併発していることもあります。
だから直腸瘤の治療を行う場合、大腸肛門科・婦人科・泌尿器科が共同で診療に当たることが重要となってくるわけです。
作成:赤木一成(辻仲病院柏の葉 医師)