
おはようございます。
脱クリニック・医師の赤木一成です。
今回は、手術にまつわるピットフォール(落とし穴)のお話をさせていただきます。
手術を生業とする医者ども(笑)の宿命であります・・・
どの手術にも多くのピットフォールがあります
病院には、いろんな診療科がありまして・・・
それぞれの外科系診療科で、いろんな術式があります。
そして、どの術式においても、たくさんのピットフォール(落とし穴)が存在します。

骨盤臓器脱手術におけるピットフォール(↑ここでは「課題」と書いてますが)は、こんな感じ。
そして、それぞれのピットフォールは、複数の小ピットフォールに細分化されます。
たとえば、「術中臓器損傷」ひとつ取ってみても、膀胱損傷、尿管損傷、直腸損傷などいろんなものがあるわけです。
それぞれの小ピットフォールに対して、ひとつひとつの対策を確立しておかなければなりません・・・
机上の学習だけでは手も足も出ない世界
一度ピットフォールに落ちたら、もう二度と落ちないように、回避ルートを作成する。
同時に、万一また落ちた場合に備えて、リカバリーショットの方法(穴から這い上がる方法)も確立しておく。

ただこれって、机上の学習では、手も足も出ないんですよね。
手術書とか論文とか読んでも、ほとんどが手術手順の説明ばかりで・・・
ピットフォールに関する記述は少ないんです(とくにマイナー領域である骨盤臓器脱手術ではそれが顕著)
だから
若い頃は徒弟制度で、師匠から仕込まれるとか
独り立ちしてからは、いろんな経験するたびに仮説を立てて検証繰り返すとか
そうやって克服していくしかありません。
15年2700例にわたって、延々とこの作業を繰り返し
「もう大丈夫やろ」と思っても・・・
これまで見えていなかったピットフォールが隠れてて、また落ちる(笑)
そうこうしているうちに
ピットフォールに落ちる頻度は、初期と比べたら、きわめて少なくなってるんですケレドモ・・・
たぶんまた、落ちることがあるんでしょうねえ。
この商売の宿命であります。
現役で手術を続けるあいだは、この作業、ずっとやり続けるんだろうと思ってます。
脱クリニック 赤木一成