おはようございます。
脱クリニック医師の、赤木一成です。
目次
私が骨盤臓器脱手術を行っている、二つの医療機関
現在ワタクシ、ふたつの医療機関で、骨盤臓器脱手術を行っています。
ひとつはもちろん、脱クリニック(当院)
今年5月に開業したばかりの、骨盤臓器脱日帰り手術専門クリニックです。
もうひとつは、私が今年3月まで常勤で在籍していた、提携病院(辻仲病院柏の葉)
もともと私が15年にわたって、骨盤臓器脱センター長として、年間250~300件の手術をやり続けてきた施設です。
こちらは、入院手術専門で行っております。
それぞれの手術待ち期間
脱クリニックはオープンしたばかりなので、日帰り手術の待ち期間はまだ短くて、3か月程度です。
いっぽう提携病院での、私の入院手術待ち期間は、現在1年以上となっております・・・(ごめんなさい)
手術を早く受けたい人への対応は二つ
「手術を早く受けたい」と希望する方への対応は、2つあります。
①他の病院を紹介する
このような場合には、まず他の病院を紹介しています。
メッシュを使っても構わないのであれば(ほとんどの病院は腹腔鏡手術かロボット手術がメインでメッシュが必要)、それが一番いいんじゃないかと思います。
②条件を満たす方は、日帰り手術を提案することもある
もうひとつ。条件を満たす方であれば、脱クリニックで日帰り手術を受けることも可能です。
こちらはまだ、入院手術に比べると、待ち期間は相当短いですからね。
ただし日帰り手術を受けられる人って、いくつかの条件があります。
条件1:お住いの場所
まず考慮するのは、「お住いの場所」ですね。
日帰り手術の対象になるのは、「一都三県+茨城県南部」にお住まいの方、という感じでやってます。
(遠方の方は、近くのホテルに1泊するという手もありますが)
条件2:全身状態
ご高齢の方だったり、大きな持病を持ってたり、抗血栓薬(血液サラサラの薬)を飲んでたり、かなり肥満だったり・・・
そういうケースは、通常の方よりリスクが高目なので、日帰り手術の対象にはなりません。
このような場合には、入院手術が必要です。
条件3:骨盤臓器脱の状態
- 重度の骨盤臓器脱
- 直腸瘤メインの骨盤臓器脱
- マンチェスター手術予定の方
こういう方も、入院手術の対象としています。
通常の骨盤臓器脱(子宮脱膀胱瘤)手術と比べて、手順がやや複雑で、時間もかかり、侵襲(ダメージ)が大きめの手術になるからですね。
キャンセル待ちは、原則として対応しておりません。
「キャンセル待ちはできませんか?」
この質問、多くの方からいただきます。
以前は、手術を早く受けたい人のために、「キャンセル待ち」というシステムを作ってたんですけど・・・
紆余曲折を経た結果、今では原則として、キャンセル待ち希望には対応しないことになりました。
(超高齢者とか、重症で手術を急ぐとか、そういうケースは例外)
それはなぜかといいますと・・・

まず、(手術をずっと待ってる)ほかの多くの人を飛び越して、早く手術を受けられる人がいるっていうのは
やっぱり不公平じゃないですか。
そしてもう一つ。
キャンセル待ちシステムって
担当スタッフ(予約係の事務や、外来看護師)に、多大な負担を強いてたんですよね。

かつてワタクシ定期的に(年に3~4回程度)、手術キャンセルの空き枠がたまると・・・
手術繰り上げ希望者リスト(5名~10名)をつくって担当スタッフに渡してたんですけど
そうすると彼女たち、繰り上げ業務に半日くらいかかりっきりになって、他の仕事ができなくなっていたという。
そんな理由で、原則キャンセル待ちは行わなくなった次第です。
赤木一成