子宮脱・膀胱瘤の保存的治療(骨盤底筋体操・ペッサリー)

 

子宮脱や膀胱瘤の保存的治療として、「骨盤底筋体操」や「ペッサリー」などがある。

 

骨盤底筋体操とは筋力トレーニングのこと。

骨盤臓器脱自体を治すことはできないが、症状をある程度軽くできる可能性はある。

 

ペッサリーはリングを膣内に留置する方法。

留置によるトラブルも起こりうるので、手術ができない人に行う一時しのぎと考えた方がよい。

 

いずれの保存的治療も、子宮脱や膀胱瘤を根本的に治す方法ではない。

 

子宮脱・膀胱瘤の保存的治療:解説

子宮脱や膀胱瘤の保存的治療として、「骨盤底筋体操」と「ペッサリー」があります。

 

骨盤底筋体操

骨盤底筋体操とは、骨盤の筋肉を鍛えるトレーニングのことを指します。

この体操は軽症の方に限定して行われ、ある程度進行した子宮脱・膀胱瘤には効果がありません。

またこの方法は尿失禁などの症状を軽くできる可能性はあるのですが、脱出自体を治すことはできません。

ですからある程度進行した子宮脱・膀胱瘤の方や、根本的な治療を希望される方では、はじめから手術をお勧めしています。

この方法は手術をせずに済み、特にリスクもないというメリットがあります。

一方この方法は効果に個人差が大きいことと、効果が得られるまでに時間がかかるというデメリットがあります。

筋力トレーニングなので、効果があらわれるまでに少なくとも3ヶ月は継続する必要があるということです。

骨盤底筋体操を数ヶ月間行っても効果がない場合には、手術を受けることをおすすめします。

 

ペッサリー

ペッサリーという直径5~6cmのリングを膣から挿入して留置し、臓器が脱出しないようにする方法です。

このペッサリーは、かならずしも全員に使用できるとは限りません。

留置してもすぐに脱落してしまったり、痛みが生じて使えないような人が、一定の割合で存在するのです。

またこのペッサリーを長時間留置しておくと、膣粘膜がただれたり、体内にめりこんで内臓を傷つけたりといったトラブルが起こるので、定期的に病院に通ってチェックする必要があります。

この方法は骨盤底筋体操とおなじく、子宮脱・膀胱瘤を根本的に治す方法ではありません。

だから様々な事情で手術ができない人に用いる一時的な対処法と考えています。