骨盤臓器脱に会陰裂傷を合併する場合の手術

 

おはようございます。

辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱外科医師の赤木一成です。

 

今日は、骨盤臓器脱の手術をたくさんやってると時々遭遇する、会陰裂傷(えいんれっしょう)についてお話いたします。

 

正常の会陰 vs. 会陰裂傷

 

 

↑正常の人では、膣と肛門の間に、しっかりした組織があります(青矢印&青丸)。

これを会陰(えいん)といいます。

 

出産の影響で、この会陰が裂けて、薄くなっている人がいます。

これを会陰裂傷といいます。

 

骨盤臓器脱にも、ときどき会陰裂傷を合併することがある。

骨盤臓器脱の人で、時々この会陰裂傷を合併していることがあります。

 

せっかく骨盤臓器脱の手術を受けるんだから、この会陰裂傷も、同時に治してほしいですよね。

本人が希望する場合には、会陰裂傷の手術も同時に行っています。

 

骨盤臓器脱と会陰裂傷の手術、同時に行っています。

↑上図の場合、骨盤臓器脱は「メッシュを用いない手術」、会陰裂傷には「会陰形成術」を行っています。

 

会陰形成術とは、左右に分離した筋肉を真ん中に寄せて縫い合わせ、さらに皮膚を縫合する術式です。

こうすることで、薄くなっている会陰を、正常の形に戻すことができます。

 

術後は「傷にテンションをかけないようにすること」が大事です。

この場所は、座るとテンションがかかりやすくなります。

長時間座ってたり、ドスンと座ったりすると、傷が開く恐れがでてきます。

だから患者さんには、入院中の間は「なるべく座らないようにして、寝てるか立ってる状態で過ごすようにしてください」と伝えています。

(それってけっこう大変なんですが)

 

赤木一成 辻仲病院柏の葉・骨盤臓器脱