外来診察・入院手術の流れ

  • 2018年12月27日
  • 2020年10月9日
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外来診察の流れ

①受付・問診表の記入

受付を済ませたら、問診表に記入していただきます。

問診表には、治療中の病気・服用中の薬・アレルギーの有無なども記載していただきます。

 

②診察室に入る

診察は独立した小さい個室で行われます。

診察室には、通常医師1名と女性看護師1~2名しかいません。他の人が入ってくることはありません。

プライバシーは完全に保たれた状態で診察が行われます。

 

③問診

診察室に入ったら、医師の問診を受けます。

医師が知りたいと思っているのは、まずは以下の二つです。

・どんな症状があるのか

・他の病院で治療を受けたことがあるのか

 

④内診

診察用の台に乗っていただき、診察を行います。

通常の婦人科受診の時と同じ体位(出産時とおなじ体位)で診察します。

検査用の器械を挿入して膣内の状況を観察し、どの部位が脱出してくるのかを観察します。痛みを伴うことはまずありません。

 

⑤説明

診察が終わったら服を着て、椅子に座って医師の説明を聞きます。

病気の状態や、今後の治療方針について説明があります。

 

入院・手術の流れ

入院日数について

入院日数の目安は一週間くらいです。

あとは重症度、全身状態(持病の有無)、お住いの場所などに応じて、入院日数を考慮します。

たとえば病院の近くにお住まいで、比較的若くて元気な人であれば、一週間またはそれより短期の入院でも可能です。

いっぽう遠方にお住まいの方とか、超高齢の方とか、持病を持っている方では、安全のために入院期間を長めに設定することもあります。

 

入院前にやること

●術前検査

手術を安全に受けていただくために、入院前に必要な検査を行います。

・血液検査(貧血、出血しやすさ、腎臓、肝臓、糖尿病などのチェック)

・心電図(不整脈や狭心症などのチェック)

・胸部レントゲン検査(肺の病気や心肥大などのチェック)

これらは骨盤臓器脱の手術に限らず、あらゆる領域の手術前に行われている検査です。

その他必要に応じて…

・MRI検査(子宮や卵巣の異常をチェック)

・子宮がんや大腸がんの検査 

などを行います。

 

●麻酔科の診察

安全に麻酔がかけられるように、麻酔科の医師がデータのチェックおよび診察を行います。

 

入院中の流れ

●手術前

手術の1~2日前に入院していただきます。

入院してから、必要な処置や検査を行って手術に備えます。

 

●手術

大半の手術は1時間ちょっとで終わります。

これに麻酔をかける時間や、いろいろな準備を行う時間がプラスされます。

 

●術後

手術翌日から食事がとれるようになります。

また歩行も可能となります。

術後しばらくの間、おしっこの管を留置しておきます。これは膀胱を安静に保つことで、膀胱機能の回復を促すのが目的です。

このおしっこの管は、術後3~4日目に抜きます。

その後排尿と排便が問題なければ退院です。

 

作成:赤木一成(辻仲病院柏の葉 医師)